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高校の英語の授業で先生が半分以上英語を話す学校は普通科2,184校のうち49.1%。科目ごとの内訳を令和7年度の調査で数えた

高校の英語の授業で先生が半分以上英語を話す学校は普通科2,184校のうち49.1%。科目ごとの内訳を令和7年度の調査で数えた
高校の英語の授業で先生が半分以上英語を話す学校は普通科2,184校のうち49.1%。科目ごとの内訳を令和7年度の調査で数えた

高校の英語の授業が実際にどう行われているのかを、文部科学省の調査から数え直しました。

オールイングリッシュと聞いても、どのくらい本当なのかは外から見えません。

開いたのは、令和7年度公立高等学校における英語教育実施状況調査の結果ファイル。

調査対象は公立高等学校と中等教育学校の後期課程で、3,230校が回答しています。

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高校の英語の授業で半分以上英語を話す学校は49.1%

結論から書くと、普通科の英語コミュニケーションⅠでの数字がこれでした。

英語コミュニケーションⅠでの教師の発話学校数割合
発話の75%以上を英語で行っている234校10.7%
発話の50%以上75%未満を英語で行っている839校38.4%
発話の25%以上50%未満を英語で行っている801校36.7%
発話の25%未満を英語で行っている282校12.9%
開設していない28校1.3%

半分以上を英語で話しているのは1,073校で、普通科を設置している2,184校の49.1%です。

4分の3以上を英語で話すのは10.7%しかありません。

いっぽう25%未満の学校も282校あり、12.9%を占めていました。

同じ科目でも、学校によって英語の量はまったく違います。

中学校側は中学の英語の授業は英語で行われるのかを告示と調査で確かめた記事にまとめています。↓

高校の英語の授業は科目で英語の量が変わる

いまの高校の英語は、英語コミュニケーションと論理・表現の2系統に分かれています。

半分以上を英語で話している学校の割合を科目別に並べました。

科目(普通科)発話の50%以上を英語発話の25%未満を英語
英語コミュニケーションⅠ49.1%12.9%
英語コミュニケーションⅡ48.0%14.5%
英語コミュニケーションⅢ35.3%18.8%
論理・表現Ⅰ29.3%27.8%
論理・表現Ⅱ24.6%26.8%
論理・表現Ⅲ14.7%23.5%

英語コミュニケーションと論理・表現で、20ポイント前後の差があります。

論理・表現Ⅲでは、半分以上を英語にしている学校は14.7%まで下がりました。

学年が上がるほど英語の量が減る形も読み取れます。

論理・表現Ⅲは、そもそも開設していない学校が797校で36.5%でした。

文法や表現を扱う科目では、日本語での説明が多く残っています。

高校3年間で扱う単語の量は高校の英語の単語数を告示の原文で数えた記事で数えました。↓

高校の英語の授業にALTが入るのは25%未満の学校が55.2%

外国語指導助手の入り方も同じ調査で数えられています。

英語の総授業時数のうち、ALT等が参画する授業時数の割合です。

ALT等が参画する授業時数の割合(普通科)学校数割合
75%以上83校3.8%
50%以上75%未満163校7.5%
25%以上50%未満715校32.7%
1%以上25%未満1,206校55.2%
0%17校0.8%

いちばん多いのは1%以上25%未満の55.2%でした。

半分以上の授業にALTが入る学校は、83校と163校を足した11.3%でした。

ALTのいる授業は、多くの高校で4回に1回より少ないことになります。

1単位時間は50分として計算するという条件も、調査の注記に置かれています。

まったく参画しない0%の学校は17校で、ほとんどの高校には入っていました。

英語以外の外国語を担当する人は、この調査のALT等には含めません。

総合的な探究の時間や特別活動で英語に触れる時数も、分母から外されています。

高校の英語の授業の外でALTと話せる学校は78.8%

授業の外での活動も、同じファイルに載っています。

普通科2,184校での実施状況がこれでした。

ALT等による活動(普通科)実施した実施していない
英語の授業以外の授業や学校行事での生徒との交流1,643校541校
授業外での教育活動(部活動・個別の英会話練習・異文化理解の学習・ディベート大会やスピーチ大会に向けた指導等)1,721校463校

授業外での教育活動を実施しているのは1,721校で、78.8%です。

学校行事などでの交流は1,643校の75.2%でした。

令和7年度の調査では、この授業外の活動と生徒の英語力の相関係数が0.38と出ています。

8項目のうちいちばん高い数字です。

授業への参画の相関係数は0.18で、授業外の活動の半分以下でした。

ただし相関係数は因果関係を示すものではありません。

学校見学でALTの話を聞くなら、授業の外で何をしているかを聞く形になります。

高校の英語の授業が英語だけに近いのは英語科の学科

普通科とは別に、英語教育を主とする学科や国際関係に関する学科もあります。

この学科を置いている学校は136校で、科目の名前も違いました。

科目(英語教育を主とする学科等・136校)発話の75%以上を英語発話の50%以上を英語
ディベート・ディスカッションⅠ51.5%73.5%
総合英語Ⅰ39.0%71.3%
ディベート・ディスカッションⅡ37.5%52.9%
総合英語Ⅱ34.6%73.5%
総合英語Ⅲ25.7%64.0%
エッセイライティングⅠ17.6%41.9%
エッセイライティングⅡ13.2%31.6%

ディベート・ディスカッションⅠでは、半分以上を英語にしている学校が73.5%です。

普通科の英語コミュニケーションⅠの49.1%とは、24.4ポイント違いました。

4分の3以上を英語にしている学校も51.5%で、普通科の10.7%の5倍近くあります。

書く科目のエッセイライティングでは、その割合が下がる形も出ています。

エッセイライティングⅡを開設していない学校は61校で、136校の44.9%でした。

総合英語Ⅱは開設していない学校が6校だけで、ほぼ全校が置いています。

英語をたくさん使う授業を望むなら、学科の種類から見るほうが確実でした。

高校の英語の授業は専門学科や総合学科でさらに下がる

残るひとつは、その他の専門学科と総合学科です。

この学科を置く1,645校の数字を、普通科と並べました。

科目普通科(発話の50%以上を英語)専門学科・総合学科(同)
英語コミュニケーションⅠ49.1%34.0%
英語コミュニケーションⅡ48.0%31.2%
英語コミュニケーションⅢ35.3%14.9%
論理・表現Ⅰ29.3%20.2%
論理・表現Ⅱ24.6%11.3%
論理・表現Ⅲ14.7%5.0%

どの科目でも、専門学科と総合学科のほうが低く出ています。

いちばん差が大きいのは英語コミュニケーションⅢで、20.4ポイントの開きでした。

論理・表現Ⅲを開設していない学校は1,326校で、80.6%にあたります。

学科によって、受けられる英語の授業そのものが違いました。

志望校の学科を決める段階で、英語の時間の作りも変わってきます。

高校 英語 授業について親が確かめること

ここまでを、学校を見に行くときの順番へ並べました。

学校説明会で聞く5つ

  • ①科目を確かめる=英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲと論理・表現Ⅰ〜Ⅲの2系統
  • ②英語の量を確かめる=半分以上を英語で話す学校は英語コミュニケーションⅠで49.1%
  • ③学年差を確かめる=Ⅲになると35.3%、論理・表現Ⅲは14.7%まで下がる
  • ④ALTを確かめる=参画が25%未満の学校が55.2%でいちばん多い
  • ⑤授業の外を確かめる=授業外の活動は78.8%の学校が実施、相関係数は0.38

全国の数字は平均なので、志望校がどこに当たるかは学校に聞くしかありません。

聞く項目をこの5つに決めておくと、説明会で確かめるべきことがはっきりしました。

最新の結果は、文部科学省の「英語教育実施状況調査」のページでご確認ください。

あわせて読みたい

この調査が使うCEFRの線の引き方は、CEFRと英検の対照表を文部科学省のPDFで読み直した記事で確かめました。↓

高校卒業程度に当たる級は英検2級は高校生にとって「高校卒業程度」の級だったと確かめた記事にまとめました。↓

参考文献

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