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高校生の英語力はCEFR A2レベル相当以上が52.4%。目標の6割に届いていない数字を令和7年度の調査で確かめた

高校生の英語力はCEFR A2レベル相当以上が52.4%。目標の6割に届いていない数字を令和7年度の調査で確かめた
高校生の英語力はCEFR A2レベル相当以上が52.4%。目標の6割に届いていない数字を令和7年度の調査で確かめた

高校生の英語力が国の調査でどう数えられているのかを、文部科学省の資料だけで確かめました。

高校を出るまでにどこまで行けば普通なのかは、家の中で測れません。

開いたのは、令和7年度「英語教育実施状況調査」の概要と高等学校の結果ファイルです。

この記事の数字は、その調査のグラフと注記から写したものです。

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高校生の英語力は、CEFR A2レベル相当以上が52.4%

結論から書くと、高校3年生でCEFR A2レベル相当以上に届いているのは52.4%でした。

ひとつ上のCEFR B1レベル相当以上は23.9%です。

区分令和7年度の割合第4期教育振興基本計画の目標
CEFR A2レベル相当以上52.4%6割以上
CEFR B1レベル相当以上23.9%3割以上

どちらも目標には届いていません。

A2は目標まで7.6ポイント、B1は6.1ポイントの差がありました。

対象は高等学校第3学年の生徒で、令和7年度からは特別支援学校高等部も含まれます。

調査実施基準日は令和8年2月1日で、回答した高等学校は3,230校でした。

中学生側の同じ数字は、中学生の英語力はCEFR A1レベル相当以上が54.6%だったことを令和7年度の調査で確かめた記事にまとめています。↓

高校生の英語力は、平成23年度から22ポイント上がった

この調査は平成23年度の数字から並んでいます。

CEFR A2レベル相当以上の割合の推移がこれでした。

年度CEFR A2レベル相当以上
H2330.4%
H2431.0%
H2531.0%
H2631.9%
H2734.3%
H2836.4%
H2939.3%
H3040.2%
R143.6%
R346.1%
R448.7%
R550.6%
R651.6%
R752.4%

平成23年度の30.4%から、令和7年度の52.4%まで22.0ポイント上がっています。

5割を超えたのは令和5年度からでした。

そこから令和7年度までの2年間の伸びは1.8ポイントです。

伸びの勢いは明らかに落ちています。

令和2年度は新型コロナウイルスの影響で調査が中止され、R2の行はありません。

高校生の英語力のうち、級やスコアを取っているのは32.5%だけ

ここがこの調査でいちばん誤解されやすいところです。

52.4%は、2つの数字を足したものでした。

内訳令和7年度
CEFR A2レベル相当以上を取得している生徒の割合32.5%
CEFR A2レベル相当以上の英語力を有すると思われる生徒の割合19.9%
合計52.4%

英検などで実際に級やスコアを取っているのは32.5%です。

残りの19.9%は、英語の先生がそれに相当すると判断した生徒でした。

B1レベル相当以上の23.9%も、取得17.2%と判断6.7%に分かれます。

外から見える資格として持っているのは、高3の3人に1人という読み方になります。

高校生の英語力を「有すると思われる」と判断する根拠は6つ

判断に使ってよい根拠は、調査の注記で決められていました。

高等学校で実際に使われた根拠の割合がこれです。

判断に使った根拠(複数回答可)令和7年度
2技能又は3技能を測る試験におけるスコア44.4%
CAN-DOリストに基づく自校でのパフォーマンステストの結果44.6%
その他22.1%
公式な記録としては認定されない試験のスコア12.4%
AIツール等による英語力の判定結果1.9%
MEXCBTに搭載しているCBT問題の解答状況0.1%

いちばん多いのは、自校でのパフォーマンステストの44.6%でした。

2技能または3技能を測る試験のスコアが44.4%で続きます。

学校ごとのテストの結果が、全国の数字の土台に入っています。

AIツールによる判定は1.9%、MEXCBTは0.1%で、まだほとんど使われていません。

子どもの英語力を公的な数字で示したいなら、やはり外部検定の級やスコアが要るということになります。

高校生の英語力が目標の5割を超えた都道府県は26

第4期教育振興基本計画は、全国平均だけでなく自治体ごとの線も置いています。

すべての都道府県で、CEFR A2レベル相当以上の高校生の割合5割以上という目標です。

年度5割を達成した自治体の数(全47自治体中)
R523自治体
R621自治体
R726自治体

令和7年度で達成したのは26自治体でした。

21の県はまだ5割に届いていません。

中学校側は全67自治体中39自治体が達成していて、達成率で見ると高校のほうが低い形です。

住んでいる自治体の数字は、同じページの都道府県別一覧表で確かめられます。

全国平均の52.4%だけを見ていると、地域ごとの差が見えなくなりました。

志望校がどの自治体にあるかで、まわりの生徒の到達度は変わってきます。

高校生の英語力といちばん相関が高かったのはALTとの授業外の活動

令和7年度の調査には、学校の取り組みと生徒の英語力の相関係数を出した表もありました。

高等学校について、CEFR A2レベル相当以上の生徒の割合との相関係数がこれです。

学校の取り組み相関係数(高等学校)
ALTの授業以外での活動0.38
学校行事等でのALTとの交流0.28
教師の英語使用0.22
教師の英語力(CEFR C1レベル相当以上の取得)0.21
ICTの活用0.19
オンラインでの英語による会話0.19
ALTの授業への参画0.18
文字によるやり取り0.16

いちばん高かったのは、ALTの授業以外での活動の0.38でした。

授業の中での参画が0.18なのに対して、授業の外での活動は倍以上の数字です。

学校行事でのALTとの交流も0.28で、授業への参画より高く出ています。

授業そのものより、授業の外で英語を使う場があるかが効いていました。

この8項目はすべて5%水準未満で統計的に有意だと注記されています。

相関係数は因果関係ではありません。

学校説明会でALTの使い方を聞くときの物差しとして持っておくと、質問の角度が変わります。

ALTがいるかどうかではなく、授業の外でどう使っているかを聞く形になります。

部活や行事、昼休みの時間にALTがどこにいるのかは、学校のホームページには書かれていません。

学校見学のときに職員室の場所を聞くついでに確かめられる範囲でした。

高校生の英語力の数字を、親はどう使えばいいか

ここまでの数字を、家の判断につながる形へ並べ直しました。

まず、52.4%という数字は「半分の高校生がA2に届いている」という意味ではありません。

級やスコアで証明できているのは32.5%です。

そしてCEFR A2は、英検でいえば準2級あたりの位置にあります。

対応の線は級ではなく英検CSEスコアで引かれているため、級との対応はひとつずらして読む必要がありました。

その仕組みはCEFRと英検の対照表を文部科学省のPDFで読み直した記事で確かめています。↓

高校3年間で覚える単語の量も、制度の側で決まっています。

高校生 英語力について親が確かめること

ここまでの数字を、進路を考えるときの順番へ並べました。

進路を考える前の5つ

  • ①全国を確かめる=高3でCEFR A2相当以上は52.4%、B1相当以上は23.9%
  • ②目標を確かめる=A2は6割以上、B1は3割以上で、どちらも未達
  • ③中身を確かめる=52.4%のうち級やスコアを取っているのは32.5%
  • ④根拠を確かめる=残りは自校のテストや3技能試験での判断が中心
  • ⑤地域を確かめる=5割を超えた自治体は47のうち26

子どもの英語力を外から見える形にしたいなら、級やスコアを取るのがいちばん早道になります。

学校の成績とは別の物差しがあると、進路の選択肢を数字で比べられました。

最新の結果は、文部科学省の「英語教育実施状況調査」のページでご確認ください。

あわせて読みたい

高校で覚える単語の量そのものは、高校の英語の単語数を告示の原文で数えた記事で確かめています。↓

2級が高校卒業程度に当たることは、英検2級は高校生にとって「高校卒業程度」の級だったと公式で確かめた記事で確かめました。↓

参考文献

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