中学1年の子が、学校で配られた案内を持って帰ってきました。
TOEFL Juniorという名前のテストを、希望者は校内で受けられるという内容でした。
受けるかどうかより先に、「何をどう勉強させればいいのか」が分かりませんでした。
検索して出てくる勉強法の記事には「単語を毎日」「多読を」と書いてあるだけで、テストの中身とつながっていませんでした。
そこで、日本での実施を案内している株式会社 公文教育研究会 グローバル・コミュニケーション&テスティング(GC&T)のページを、上から順番に読み直しました。
この記事に書いてあるのは、運営元が公開しているページに書いてあったことと、書いていなかったことだけです。
TOEFL Juniorの勉強法は、3セクション126問という構成から逆算できる
先に結論を書きます。
運営元は、セクションごとの設問数と時間を表にして公開しています。だから何を練習するかは推測しなくても決まります。
ここで言うTOEFL Juniorは、Reading & Listening Standard のことです。
SpeakingとWritingは別のテストとして用意されていて、申し込みも受験料も分かれています。
| セクション | 設問数 | 時間 | 1問あたり(計算値) |
|---|---|---|---|
| リスニング | 42問 | 約40分 | 約57秒 |
| 文法・語彙 | 42問 | 25分 | 約36秒 |
| リーディング | 42問 | 50分 | 約71秒 |
| 合計 | 126問 | 115分 | ― |
3セクションとも42問ずつで揃っているのに、与えられる時間だけが25分・40分・50分と倍近く違います。
この差が、家でどこに時間をかけるかを決める手がかりになりました。
TOEFL Juniorは中学生からが目安。年齢制限は無いと書かれていた
よくあるご質問のページに、そのままの答えがありました。
「TOEFL Primary® は小学校低学年から、TOEFL Junior® は中学生からが受験の目安です」「年齢制限はありません」と書かれています。
続けて「Reading&Listeningは受験者本人が問題文を読んでマークシートに解答できれば、未就学児でも受験できます」とも書かれていました。
必要な英語レベルの欄には、TOEFL Juniorは英語学習歴6年以上が受験の目安、という記載もあります。
測定できる範囲は、TOEFL Junior StandardでCEFR B2まで、という説明でした。
同じ欄に「英検®2級〜準1級程度の測定範囲」とも併記されていますが、これはCEFRレベルの照合による目安だと注記が付いています。
TOEFL Juniorのリスニング42問は、舞台がすべて「学校」だった
リスニングで問われる力として、運営元は3つを挙げています。
- 学校内での指示、短い会話、授業や講義を聞き取り、趣旨や重要ポイントを特定する
- 話し手の意図を推測する
- 聞き取った内容から次の行動を予測する
3つのうち2つが「推測する」「予測する」で、聞き取った音をそのまま答える問題ではありません。
家でできる置き換えとして考えたのは、英語の音声を聞いたあとに「この人は次に何をすると思う?」と日本語で1回だけ聞く形です。
全訳をさせる練習は、運営元が挙げている3つのどれにも当てはまりませんでした。
TOEFL Juniorの文法・語彙は42問を25分。1問あたり約36秒の計算になる
3セクションの中で、いちばん時間が短いのがここでした。
出題の説明は「Eメールや告知、教科書などの文章で、文法と語彙の知識を用い、文脈に合うよう選択肢を選び、正しい文章を完成させる」です。
「文脈に合うよう」と書かれているので、単語カード1枚ずつの暗記とは別の作業が要ります。
42問を25分ということは、1問あたり約36秒です(表の数字から計算しました)。
迷って戻る時間はほとんど無い、という配分になります。
家では、時間を計って解く練習をここだけに絞っても筋が通る、と読みました。
TOEFL Juniorのリーディングには、理科や社会の文章が入ってくる
リーディングで問われる力は4つ挙げられていました。
- メールや手紙、学校内の予定表やポスター、ニュース、物語などの文章を読んで、趣旨や重要ポイントを特定する
- 授業で扱う生物、歴史などの文章で新しいことを学びながら、情報の正誤を判断する
- 文章内で直接述べられていない書き手の考えや事実を、文中の情報に基づいて推測する
- 比喩を理解し、文脈から知らない単語の意味を把握する
4つ目に「文脈から知らない単語の意味を把握する」と書かれているのが、いちばん意外でした。
知らない単語が出ることが前提に置かれている、ということです。
だとすると、辞書を引かずに読み切る練習そのものが、この欄に対応する準備になります。
運営元が載せている問題例は、学校の音楽フェスティバルのお知らせと、参加する仕事と時間の表を読む形でした。
TOEFL Juniorのスコアは各セクション200〜300点、合計600〜900点
結果は合否ではなくスコアで表される、と明記されています。
各セクション200〜300点(5点間隔)、合計600〜900点のスケールスコアで表示されます。
採点は項目応答理論を用いてコンピュータで行い、難易度が一定に保たれているためスコアの推移を見ることができる、と説明されています。
つまり、前回と今回の点差そのものに意味を持たせてよい設計になっています。
リーディングのスコアからはLexile®指数も算出され、読む本のレベル選びに使えると書かれていました。
ETS推奨のスコア有効期限は、テスト受験日から1年間と明記されています。
TOEFL JuniorのスコアとCEFRの対応は、セクション別に公開されている
「何点取れたらどのくらいなのか」も、表になっていました。
| CEFR | リスニング | 文法・語彙 | リーディング | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| B2 | 290〜300 | 280〜300 | 290〜300 | 860〜 |
| B1 | 245〜285 | 250〜275 | 245〜285 | 740〜 |
| A2 | 210〜240 | 210〜245 | 210〜240 | 630〜 |
| A1 | 200〜 | 200〜 | 200〜 | 600〜 |
A1とA2の境目は、どのセクションもおおよそ210点あたりに引かれています。
スコアの下限が0ではなく200から始まる点は、結果の紙を見るときに知っておきたいところでした。
合計865点以上を取るとGOLDランクとして賞状が発行される、という記載もあります。
結果は、試験日から約2週間後にマイページで確認でき、約4週間後に日本語の解説が付いたスコアレポートが郵送されます。
TOEFL JuniorのSpeakingとWritingは、受ける目安が別に示されている
4技能を一度に受けるものだと思い込んでいたのですが、そうではありませんでした。
| テスト | 設問数・時間 | スコア | 採点 | 受験料 |
|---|---|---|---|---|
| Reading & Listening | 126問・115分 | 600〜900点 | 項目応答理論でコンピュータ採点 | 4,000円(税込) |
| Speaking | 4問・約18分 | 0〜16 | ETS公認の複数のRaterが評価 | 6,600円(税込) |
| Writing | 5問・40分 | 0〜16 | AI機能を備えた自動採点エンジン | 5,500円(税込) |
SpeakingとWritingのページには、受験の目安として「中高校生 CEFR B2レベル」「例:TOEFL Junior® Standardで合計スコアが860点以上」と書かれています。
先にReading & Listeningを受けて、860点に届いてから考える、という順番が示されているということです。
SpeakingとWritingはどちらもパソコンやタブレットを使い、Writingはキーボードで入力します。
よくあるご質問には「ご不安があるようでしたら、Reading&Listeningを先にご受験いただくなど、テストに慣れてからのご受験をおすすめします」とも書かれていました。
TOEFL Juniorの当日、保護者ができることも書かれていた
受験の流れのページに、親が知っておきたい記述が並んでいました。
- 監督者からの説明は日本語で行われる
- 小学生以下の受験者の保護者は、テスト開始直前まで会場に入室できる
- アンサーシート表面の受験者情報は、保護者が代筆することができる
- 持ち物は、氏名と生年月日が確認できる本人確認書類(保険証・学生証・パスポート・マイナンバーカードなど)の原本、HB以上の鉛筆かシャープペンシル、消しゴム
本人確認書類に「顔写真付き」という条件が付いていない点は、小さい子を連れて行く側としてはありがたい違いでした。
当日の受け方についても「間違っても減点されませんので、わからない問題は選択肢をどれか一つ塗りつぶして、次に進んでください」と書かれています。
各セクションの最初にある例題も、かならず解答してマークするように、という指示もありました。
なお、支払い完了後のキャンセル・返金・変更は一切できない、と明記されています。
TOEFL Juniorの勉強法を、出題の説明文から家の作業に置き換える
ここまでで集めた説明文を、家でできる形に並べ直しました。
| 運営元の説明 | 家での置き換え |
|---|---|
| 話し手の意図を推測する/次の行動を予測する | 聞き終わったあとに「この人は次に何をする?」と日本語で1回だけ聞く |
| 文脈に合うよう選択肢を選ぶ(25分・42問) | 時間を計って解く練習は、文法・語彙にだけ絞る |
| 文脈から知らない単語の意味を把握する | 辞書を閉じたまま最後まで読み切らせて、あとから確かめる |
| 生物、歴史などの文章で情報の正誤を判断する | 日本語で読んでいる理科・社会の読み物を、そのまま英語でも探す |
| スコアの推移を見ることができる | 点数そのものより、前回との差を記録に残す |
右の列は、左の列に書かれていないことを足さないという条件だけで作りました。
だから「毎日◯分」「単語◯語」といった数字は、この表には入っていません。
今日、TOEFL Juniorのために家で決められること
調べ終わって、家で今日決められることは3つでした。
- まず案内の紙が Reading & Listening のものかどうかを確かめる。SpeakingとWritingは別のテストで、受ける目安も別に書かれている
- サンプル問題を1つだけ開いて、文法・語彙を25分で42問という配分を子どもに見せる
- 結果が出たら、合計点ではなく3つのセクションの差を見ると決めておく。CEFRの対応表がセクション別に公開されている
この3つは、どれも運営元が公開している表と説明文に書かれていることだけを根拠にしています。
割り算をして出した数字には、本文中に「計算」と書き添えました。
日程・受験料・形式は改定されることがあるので、申し込みの前には運営元のページで最新の表記をご確認ください。
この記事は特定の学習方法の効果を保証するものではなく、運営元が出している資料に書かれていることと書かれていないことを整理したものです。
お子さんの進み方で気になることがあるときは、学校の先生など、直接見ている方にご相談ください。
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