
英検準2級プラスとは何かを、公益財団法人 日本英語検定協会の公式ページだけで確かめました。
級の一覧で、準2級と2級のあいだに「準2級プラス」という名前が並んでいるのを見て、何が違うのかが気になったのがきっかけです。
開いたのは、協会の「準2級プラスの過去問・試験内容」「各級の審査基準」「英検CSEスコアでの合否判定方法について」と、検定料のページでした。
この記事に書いてあるのは、協会の公式ページと、協会が公開している問題冊子のPDFに書いてあったことだけです。
英検準2級プラスとは、準2級と2級のあいだに置かれた「高校上級程度」の級
協会の「各級の目安」の表で、準2級プラスは準2級と2級のあいだの行に入っていました。
目安の欄に書かれていたのは「高校上級程度」です。
上と下の級を並べて、協会の説明をそのまま書き写しました。
| 級 | 目安 | 協会の説明 |
|---|---|---|
| 準2級 | 高校中級程度 | 日常的な話題について、概要を捉えたり、情報や自身の考えを基本的な語句を用いながら伝えることができる。 |
| 準2級プラス | 高校上級程度 | 身近な社会的な話題について、概要や要点、詳細を理解したり、情報や自身の考えを多様な語句を用いながら詳細に伝えることができる。 |
| 2級 | 高校卒業程度 | 社会的な話題について、文章や話の展開を把握しながら概要や要点、詳細を理解し、情報や自身の考えを展開を考えながら詳細に伝えることができる。 |
3つの説明を上から読むと、話題が「日常的な話題」から「身近な社会的な話題」、そして「社会的な話題」へと移っていきます。
準2級プラスは、その真ん中の段にあたる級でした。
伝え方の言葉も「基本的な語句」から「多様な語句」に変わり、「詳細に伝える」という言い方が加わっています。
試験は一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)の2段階です。
受験会場は本会場と準会場の2種類でした。
級のページには「高校入試や大学入試での活用などメリットの範囲が一段と広がります」という一文も添えられていました。
入試での扱いは、志望する学校の募集要項で確かめることになります。
英検準2級プラスの難易度は、審査基準の「身近な話題であれば」で線が引かれている
協会の「各級の審査基準」のページには、級ごとに「程度」と、読む・聞く・話す・書くの4つの審査領域が並んでいます。
準2級プラスの「程度」は「身近な話題であれば、社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる」です。
2級の欄と比べると、違いは頭の「身近な話題であれば」だけでした。
4つの審査領域を、準2級・2級と並べて書き写しました。
| 審査領域 | 準2級 | 準2級プラス | 2級 |
|---|---|---|---|
| 読む | 日常生活の話題に関する文章を理解することができる。 | 身近な話題であれば、社会性のある内容の文章を理解することができる。 | 社会性のある内容の文章を理解することができる。 |
| 聞く | 日常生活の話題に関する内容を理解することができる。 | 身近な話題であれば、社会性のある内容を理解することができる。 | 社会性のある内容を理解することができる。 |
| 話す | 日常生活の話題についてやりとりすることができる。 | 身近な話題であれば、社会性のある話題についてやりとりすることができる。 | 社会性のある話題についてやりとりすることができる。 |
| 書く | 日常生活の話題について書くことができる。 | 身近な話題であれば、社会性のある話題について書くことができる。 | 社会性のある話題について書くことができる。 |
4つの審査領域のすべてに、同じ前置きが付いていました。
準2級の審査領域は、4つとも「日常生活の話題」という言葉でそろっていました。
準2級プラスに上がると、2級と同じ「社会性のある」という言葉が入ってきます。
扱う中身は2級と同じ種類で、話題の範囲を身近なものに絞った級だと読めます。
二次試験の「過去の出題例」として協会が挙げていたのは、「動画配信サービス」と「ドッグセラピー」の2つでした。
社会的な話題といっても、どちらもふだんの暮らしの中で目にする題材です。
英検準2級プラスの一次試験は、問題数も時間も2級と同じ形
協会の「準2級プラスの試験内容」のページで、一次試験の表を書き写しました。
時間は、リーディング・ライティングが85分、リスニングが約25分です。
| 技能 | 形式・課題 | 問題数 | 解答形式 |
|---|---|---|---|
| リーディング | 短文の語句空所補充 | 17 | 4肢選択 |
| リーディング | 長文の語句空所補充 | 6 | 4肢選択 |
| リーディング | 長文の内容一致選択 | 8 | 4肢選択 |
| ライティング | 英文要約 | 1 | 記述式 |
| ライティング | 英作文 | 1 | 記述式 |
| リスニング | 会話の内容一致選択 | 15 | 4肢選択 |
| リスニング | 文の内容一致選択 | 15 | 4肢選択 |
リーディングは合計31問、リスニングは合計30問でした。
リスニングの放送回数は、どちらのパートも1回です。
同じ協会の2級の試験内容のページも開いて、並びを比べました。
2級の時間は同じ85分と約25分で、問題数も17・6・8・1・1・15・15と同じ並びです。
準2級のほうは、リーディング・ライティングが80分で、リスニングは10問ずつの3パートでした。
一次試験の形は2級に合わせて作られているということになります。
文言に差が出ていたのは英作文の課題で、2級は「指定されたトピックについての意見」、準2級プラスは「質問に対する意見」を英語で論述する形です。
長文の内容一致選択の問題文は「Eメール」と「説明文」、リスニングの文の内容一致選択は「物語文」と「説明文」でした。
場面として挙がっていたのは、家庭・学校・職場・地域(各種店舗・公共施設を含む)・電話・アナウンスなどです。
話題の欄には、学校・仕事・趣味・旅行から、教育・科学・自然・環境・テクノロジーまでが並んでいました。
英検準2級プラスのライティングは、25〜35語の要約と50〜60語の英作文
ライティングの2問は、協会が公開している問題冊子のPDFで語数を確かめました。
開いたのは「2026年度第2回検定一次試験(準2級プラス)」の問題冊子です。
| 問題 | 問題冊子の指示 | 語数 |
|---|---|---|
| 4 英文要約 | 英文を読んで、その内容を英語で要約する | 25〜35語 |
| 5 英作文 | QUESTIONについて、意見とその理由を2つ英文で書く | 50語〜60語 |
0点になる場合の注意は、2問の両方に印刷されていました。
- 英文要約=解答が英文の要約になっていないと判断された場合は、0点と採点されることがある
- 英作文=解答がQUESTIONに対応していないと判断された場合は、0点と採点されることがある
語数をそろえる前に、聞かれたことに答えているかが見られる作りです。
2つの解答は、どちらも解答用紙のB面に書く決まりでした。
問題冊子のライティングの箱には、4と5の2つの問題に忘れずに解答するよう、注意が印刷されていました。
試験監督者からライティングテスト開始の合図は出ないので、リーディングと合わせた85分の中で、書く時間を自分で取ることになります。
協会の過去問は級のページに置かれていて、問題冊子・リスニング原稿・リスニング音源・解答が回ごとに並んでいます。
家で時間を計って解くなら、この4点がそろった回を使うのが近道です。
公式サイトに置かれている過去問の範囲と、使うときの注意は、英検の過去問を公式サイトで確かめた記事にまとめています。↓

英検準2級プラスの二次試験は約7分の面接で、音読のあと質問が4つ
二次試験は英語での面接で、時間は約7分です。
面接委員1人による個人面接でした。
| 形式・課題 | 協会の説明 |
|---|---|
| 音読 | 55語程度のパッセージを読む。 |
| パッセージについての質問 | 音読したパッセージの内容についての質問に答える。 |
| イラストについての質問 | 3コマのイラストの展開を説明する。 |
| 受験者自身の意見など | ある事象・意見について自分の意見などを述べる。(カードのトピックに関連した内容) |
| 受験者自身の意見など | 日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見などを述べる。(カードのトピックに直接関連しない内容も含む) |
評価の観点は、応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量と、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などです。
当日の流れは、入室から退室まで14の手順でした。
問題カードを受け取ったら、まずパッセージを20秒黙読し、英語のタイトルから音読します。
質問はNo.1からNo.4までの4つです。
No.2のイラストの展開説明には20秒の考える時間があり、言い出し部分は問題カードに印刷されています。
No.2のあとは問題カードを裏返し、No.3とNo.4はカードを見ずに答えます。
聞き返しは、自然な流れの中で行われたものなら減点の対象になりません。
不自然に行われたり、くり返し聞き返したりした場合は減点の対象です。
面接試験中のメモ・写真撮影・録音は、してはいけない決まりです。
準2級の面接は約6分で音読は50語程度、2級は約7分で音読は60語程度でした。
準2級プラスの55語程度は、ちょうどそのあいだの数字です。
協会の2026年度の受験案内では、満20歳以下(2005年4月2日以降生まれ)の受験者はB日程、満21歳以上はA日程と分けられていました。
準2級プラスの二次試験は、A日程・B日程ともに全国で開催されます。
英検準2級プラスの合格基準スコアは、一次1402・二次427で固定されている
協会の「英検CSEスコアでの合否判定方法について」のページによれば、各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は固定です。
表から、準2級プラスと上下の級を書き写しました。
| 級 | 一次試験の合格基準スコア | 二次試験の合格基準スコア | 技能ごとの満点 |
|---|---|---|---|
| 準2級 | 1322 | 406 | 600 |
| 準2級プラス | 1402 | 427 | 625 |
| 2級 | 1520 | 460 | 650 |
一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能のスコアを合計して判定し、二次試験はスピーキングのスコアだけで判定します。
技能ごとの満点は、問題数に関係なく各技能に均等に配分されていました。
準2級プラスは1技能625点なので、一次試験の満点は3技能で1875点です。
1402を1875で割ると約74.8%、二次試験の427を625で割ると約68.3%になりました。
2問しかないライティングも、31問のリーディングと同じ625点の重さです。
スコアは、各回の全答案を採点したあとに統計的手法(Item Response Theory)で算出されます。
そのため、同じ正答数であっても回次によりスコアは異なります。
協会がこの説明に付けた見出しは、技能のバランスが重要という一言でした。
2016年度第1回一次試験では、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格しました。
合格基準スコアが級ごとに固定されているしくみを、5級から順に確かめた話は英検の合格点を協会のページで確かめた記事に書きました。↓

英検準2級プラスのCEFRは、成績表ではA1とA2の範囲で表示される
協会の「英検CSEスコア」のページに、CEFRレベルを算出できる英検級の表がありました。
準2級プラスの列に○が付いていたのは、A1とA2の2つです。
| CEFRレベル | 準2級 | 準2級プラス | 2級 | 4技能総合スコア |
|---|---|---|---|---|
| B2 | − | − | − | 2300〜 |
| B1 | − | − | ○ | 1950〜 |
| A2 | ○ | ○ | ○ | 1700〜 |
| A1 | ○ | ○ | − | 1400〜 |
スコアが範囲を上回った場合は、その級で算出できるCEFRレベルの上限が表示されます。
準2級プラスを受けた場合、成績表に出るCEFRの上限はA2です。
4技能総合CEFRが表示されるのは、準2級プラスでは4技能総合スコアが1550以上のときでした。
一次1402と二次427の合格基準スコアを足すと1829になり、A2の1700〜の範囲に入ります。
4技能総合CEFRは、一次試験と二次試験の4技能すべてを受けたときに表示されるものです。
判定のもとになっているのは、文部科学省で開かれた作業部会で示された平成30年3月版の「各資格・検定試験とCEFR対照表」でした。
級の名前ではなく、CSEスコアでCEFRが決まるしくみです。
文部科学省の対照表そのものを読み直した話は、CEFRと英検の対照表をPDFで読んだ記事にあります。↓

英検準2級プラスの検定料と申し込みを、親が確かめる順番
検定料は、協会の2026年度の表から書き写しました(単位は円・税込)。
| 受け方 | 準2級 | 準2級プラス | 2級 |
|---|---|---|---|
| 個人申込(本会場) | 8,400 | 8,600 | 9,000 |
| 準会場 | 6,000 | 6,300 | 6,800 |
2026年度の検定料は、2025年度より一律100円引き下げられています。
学校や塾などの準会場で受けると、本会場より2,300円低い金額です。
一次試験免除者の検定料も同額でした。
申し込みの入口は、所属団体・近隣の一般受験者受け入れ団体・個人の3つのパターンです。
コンピュータで受ける英検S-CBTを実施している級は、準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級の5つでした。
S-CBTは従来型の英検と同等の級・資格・英検CSEスコアを取得する試験で、全国のテストセンターで毎週土日に開かれています。
受ける日を家の予定に合わせたいときは、S-CBTが選択肢に入ります。
英検準2級プラスで親が確かめる5つ
- ①位置を確かめる=準2級(高校中級程度)と2級(高校卒業程度)のあいだの「高校上級程度」
- ②形式を確かめる=一次試験の問題数と時間は2級と同じ並びで、ライティングは要約と英作文の2問
- ③語数を確かめる=要約は25〜35語、英作文は50語〜60語で理由を2つ
- ④合格基準スコアを確かめる=一次1402・二次427で、回によって動かない
- ⑤検定料を確かめる=2026年度は個人申込8,600円、準会場6,300円
検定料は2025年度から2026年度で100円動いているので、申し込みの前にもう一度見直すのが安全です。
最新の内容は日本英語検定協会の公式ページでご確認ください。
あわせて読みたい
ひとつ下の級を中学生が受けるときの試験内容と検定料は、中学生が英検準2級を受けるときの記事で整理しています。↓

コンピュータで受ける形の中身は、英検S-CBTとは何かを確かめた記事にあります。↓

参考文献
- 準2級プラスの試験内容(日本英語検定協会)
- 各級の審査基準(日本英語検定協会)
- 英検CSEスコアでの合否判定方法について(日本英語検定協会)
- 英検CSEスコアのご紹介(日本英語検定協会)
- 試験日程・受験案内(個人でお申し込みの方)(日本英語検定協会)
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