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英検の合格点は級ごとに固定されていた。5級419・4級622・3級1103という数字を協会の公式ページで確かめた

子どもが英検の申し込み用紙を持って帰ってきた日、私が最初に知りたかったのは「何点取れば受かるのか」でした。

ところが検索して出てくるのは「6割で受かる」「7割必要」と、書いている人によって違う数字ばかりでした。

同じ試験の話なのに数字が合わないのは、どこかで誰かが推測を書いているということです。

そこで、公益財団法人 日本英語検定協会が自分で公開しているページだけを開いて、上から順に読み直しました。

この記事に書いてあるのは、協会の公式ページに書いてあったことと、書いていなかったことだけです。

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英検の合格点は「合格基準スコア」という固定された点数だった

協会は合格の線を「合格点」とは呼んでいません。

公式ページで使われている言葉は「合格基準スコア(英検CSEスコア)」です。

そして、その性質について、こう1行で書かれていました。

「各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は変動しません」と明記されています。

つまり、回によって合格の線が上下することはない、という説明です。

判定のしかたも同じページに書かれています。

「各技能の正答数をもとに技能別スコア(英検CSEスコア)を算出し、合格基準スコア(英検CSEスコア)に達した方は、合格と判定されます」という書き方です。

合否を決めているのは正答数そのものではなく、正答数から計算されたスコアのほうだ、ということになります。

英検の合格点は級ごとにこの数字(一次試験)

一次試験の合格基準スコアは、級ごとに1つの数字で公開されています。

級一次試験の合格基準スコア測定技能
1級2028Reading・Listening・Writing
準1級1792Reading・Listening・Writing
2級1520Reading・Listening・Writing
準2級プラス1402Reading・Listening・Writing
準2級1322Reading・Listening・Writing
3級1103Reading・Listening・Writing
4級622Reading・Listening
5級419Reading・Listening
日本英語検定協会「英検CSEスコアとは」より(2026年9月18日取得)

小学生が受けることの多い5級は419、4級は622、3級は1103です。

4級と5級だけ測定技能が2つなのは、この2つの級の一次試験にライティングが無いからです。

協会の説明では「一次試験はリーディング・ライティング・リスニングの3技能(4級以下はリーディングとリスニングの2技能)の各技能別スコアの合算で合否を判定いたします」と書かれています。

合算なので、1つの技能だけ極端に低いと、ほかで取り返しにくい構造になっています。

英検の二次試験にも、別の合格点がある

3級以上には面接形式の二次試験があり、そちらにも別の合格基準スコアが置かれています。

級二次試験の合格基準スコア測定技能
1級602Speaking
準1級512Speaking
2級460Speaking
準2級プラス427Speaking
準2級406Speaking
3級353Speaking
日本英語検定協会「英検CSEスコアとは」より(2026年9月18日取得)

二次試験について協会は「スピーキングのスコアのみで判定いたします」と書いています。

一次のスコアがどれだけ高くても、二次に持ち越されることはないという意味です。

3級を受ける子の場合、覚えておく数字は1103と353の2つになります。

4級と5級には二次試験がなく、級の合否は一次試験だけで決まります。

英検の合格点は「何問正解」に置き換えられないと書かれている

ここが、家で一番誤解しやすいところでした。

協会は「英検CSEスコアでの合否判定方法について」のページで、はっきりこう書いています。

「スコアは各回の全答案採点後、統計的手法(Item Response Theory)を用いてスコアを算出しているため、受験者の皆さまがご自身の正答数でスコアを算出することはできません」

つまり「何問正解で何点」という換算表は、協会の側にも用意されていません。

その代わりに、実際の回の結果が1つだけ紹介されています。

「2016年度第1回一次試験では、1級、準1級は各技能での正答率が7割程度、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されています」と書かれています。

ここで大事なのは、これが「2016年度第1回」という特定の回についての記述だということです。

協会自身が「正答数の目安を提示することはできません」と前置きしたうえで、参考として1回分だけ挙げている数字です。

検索で見かける「6割で受かる」は、おそらくこの1行が元になっています。

ただ、協会が保証しているのは「合格基準スコアに達すること」だけで、正答率のほうは保証されていません。

英検の合格点と満点スコアを並べると、必要な割合が見える

協会は、技能ごとの満点スコアも公開しています。

1級850/準1級750/2級650/準2級プラス625/準2級600/3級550/4級500/5級425が、1技能あたりの満点です。

一次試験は3級以上が3技能、4級・5級が2技能の合算なので、満点は「1技能の満点×技能数」になります。

下の右端の列は、協会が書いている数字ではなく、私がその割り算をした結果です。

級1技能の満点一次の満点(計算値)合格基準スコア満点に対する割合(計算値)
3級55016501103約66.8%
準2級60018001322約73.4%
2級65019501520約77.9%
4級5001000622約62.2%
5級425850419約49.3%
満点スコアと合格基準スコアは協会の公開値。右2列の割合は筆者が計算した値です

5級はスコアの上で見ると満点の5割弱、3級は7割近くまで上がります。

級が上がるほど、満点に対して求められる割合そのものが上がっていく形です。

ただし、この割合は「正答率」ではありません。

スコアは正答数から統計処理を通して出るので、この割合をそのまま「何問取ればいい」に読み替えることはできません。

英検の合格点まであと何点かは「英検バンド」で分かる

成績表には、スコアとは別に「英検バンド」という表示が付きます。

協会の説明はこうです。

「各級の一次試験・二次試験の合格基準スコア(英検CSEスコア)を起点とし、スコアを25点刻みに区切ったものです」

合格基準スコアを上回る1つ目のバンドが+1、その上が+2で、下回ると数字の前に「−」が付くと書かれています。

つまり「−1」なら、合格の線まで25点の幅ひとつ分だったということです。

不合格だったときに、次にどれくらい積めばいいのかを親子で確認できるのは、この欄です。

協会は「英検バンドは一次試験・二次試験両方の成績表に表示されます」とも書いています。

英検の合格点は、公式ページでは画像1枚でしか公開されていなかった

これは調べていて意外だった点です。

「英検CSEスコアでの合否判定方法について」のページには「表① 各級の合格基準スコア」という見出しがあります。

ところがこのページのHTMLを機械で読むと、4桁の数字は1つも入っていませんでした。

表の中身が画像ファイルとして置かれているためです。

数字が文字として読める形で置かれているのは「英検CSEスコアとは」のページのほうでした。

この記事の表の数字は、その文字で読めるほうのページから写しています。

読み上げソフトを使う子や、スマートフォンで拡大して見る子には、画像の表は読みにくい形です。

英検の合格点とCEFRの線は、別の物差しで引かれている

同じページには、CEFRとの対応表も置かれています。

こちらは級の合否ではなく、4技能の総合スコアで線が引かれていました。

CEFRレベル4技能総合スコア
C12600〜
B22300〜
B11950〜
A21700〜
A11400〜
日本英語検定協会「英検CSEスコアとは」より(2026年9月18日取得)

A1の線は1400で、3級の一次試験の合格基準スコア1103とは別の数字です。

級に受かったかどうかと、CEFRのどこに位置するかは、同じ表で見るものではありません。

協会の表では、A1のスコアを算出できる級として3級・準2級・準2級プラスが挙げられています。

受けた級によって、そもそも算出できるCEFRレベルの範囲が変わる仕組みです。

英検の合格点を家で使うために、今日決められること

ここまでで分かったことを、家の作業に置き換えます。

  • 受ける級の数字を2つだけメモする=5級は419、4級は622、3級は一次1103と二次353
  • 「何問取れば受かる」で目標を作らない=協会が正答数から逆算できないと書いているので、その形の目標は立てられない
  • 不合格だったら成績表の英検バンドを先に見る=25点刻みなので、あと何枠だったかが数字で分かる
  • 1技能だけ落ち込んでいないか技能別スコアを見る=一次は合算なので、低い技能を1つ上げるのがいちばん効く

どれも、協会の公式ページに出てくる言葉と数字だけで決められることです。

この記事の数字は、2026年9月18日に取得した協会の公式ページの表記をそのまま写しました。

合格基準スコアは変動しないと書かれていますが、級の構成や制度は改定されることがあるので、申し込む前に協会の公式ページでご確認ください。

この記事を書くために開いた出典

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