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小学校の英語の授業時数は5・6年が年70単位時間。省令の別表第一を開いて、週何コマ・年何時間になるか数え直した

「学校で英語をやってるから、家では何もしなくていいよね」と夫に言われて、私は答えられませんでした。

学校でどれくらいやっているのかを、そもそも私が知らなかったからです。

感覚で「けっこうやってるはず」と答えるのが、いちばん嫌でした。

そこで、授業時数を決めている省令そのものを開きました。

この記事の数字は、e-Govで公開されている学校教育法施行規則の別表第一を機械で読み出したものだけです。

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小学校の英語の授業時数は、5年生と6年生が年70単位時間だった

結論から書きます。

教科としての「外国語」は第5学年と第6学年に置かれ、どちらも年70単位時間です。

そして第3学年と第4学年には「外国語活動」が年35単位時間、別枠で置かれています。

第1学年と第2学年の欄は、外国語も外国語活動も空欄です。

つまり省令の表の上では、小学1年生と2年生に英語の時間は置かれていません。

この表を定めている条文は第五十一条です。

条文は「別表第一に定める授業時数を標準とする」という書き方で、ぴったり同じ時数を義務づける言い方ではありません。

小学校の英語の授業時数は、1単位時間45分と決められている

「70単位時間」は「70時間」ではありません。

別表第一の備考に、換算のしかたが1行だけ書かれています。

「この表の授業時数の一単位時間は、四十五分とする」と書かれています。

この1行を使うと、年間の実時間が出せます。

学年区分年間の授業時数45分で換算した年間の分数(計算値)年間の時間(計算値)
1年・2年置かれていない−−−
3年・4年外国語活動35単位時間1,575分約26時間15分
5年・6年外国語70単位時間3,150分約52時間30分
授業時数と45分は学校教育法施行規則 別表第一の値。分と時間は筆者が掛け算した値です

5年生でいちばん英語をやる年でも、年間で約52時間30分です。

この数字を見て、私は自分の「けっこうやってるはず」という感覚を取り下げました。

小学校の英語の授業時数を週に割り戻すと、5・6年で週2コマだった

学校の1年は、ふつう35週で組まれます。

そこで年間の時数を35で割ってみました。

学年年間35週で割った週あたり(計算値)1週間の分数(計算値)
3年・4年35単位時間1コマ45分
5年・6年70単位時間2コマ90分
年間の時数は省令の値。週あたりは筆者が35週で割った値です

3年生と4年生は週45分、5年生と6年生は週90分ということになります。

週90分を1日あたりに引き伸ばすと、1日13分ほどです。

学校の英語は、毎日少しずつ触れる形にはなっていないという見え方になります。

ただし35週という数字は省令には書かれていないので、ここは私が置いた前提です。

小学校の英語の授業時数は、ほかの教科と並べると下のほうにある

別表第一には、全教科の時数が同じ表に並んでいます。

5年生の1年分を、多い順に並べ替えてみました。

区分(第5学年)年間の授業時数
国語175
算数175
社会100
理科105
体育90
外国語70
総合的な学習の時間70
家庭60
音楽50
図画工作50
特別の教科である道徳35
特別活動35
総授業時数1,015
学校教育法施行規則 別表第一(第五十一条関係)より(2026年9月18日取得)

外国語の70は、国語や算数の175の半分以下で、総合的な学習の時間と同じ枠です。

総授業時数1,015のうち70なので、5年生の授業のうち英語が占める割合は約6.9%になります。

この6.9%は私が割り算した値で、省令に書かれている数字ではありません。

小学校の英語の授業時数は、学年が上がるときに2倍になる

表を縦に読むと、4年生から5年生に上がるところに段差があります。

外国語活動の35から、外国語の70へ、ちょうど倍になります。

しかも区分の名前も「外国語活動」から「外国語」に変わり、表の中の置き場所そのものが違います。

別表第一では、外国語は「各教科の授業時数」の枠の中に国語や算数と並んで入っています。

一方、外国語活動は「外国語活動の授業時数」という独立した行として、教科の枠の外に置かれています。

表の上では、3・4年の英語と5・6年の英語は別の扱いを受けているということです。

5年生で急に難しく感じる子がいるとしたら、時数が倍になることと、教科として扱われることの2つが重なる年だからだと読めます。

小学校の総授業時数も、3年生で一段上がる

英語だけでなく、総授業時数のほうも見ておきます。

学年総授業時数前の学年からの差
1年850−
2年910+60
3年980+70
4年1,015+35
5年1,0150
6年1,0150
総授業時数は別表第一の値。差の列は筆者が引き算した値です

4年生で1,015に届いたあとは、5年・6年とも同じ1,015で止まります。

総授業時数が増えないまま外国語が35から70へ倍になるので、その分はほかの区分から回されていることになります。

実際に表を見ると、5年生では国語が245から175へ、音楽と図画工作が60から50へ下がっています。

小学校の英語の授業時数は「標準」なので、学校ごとに増やせる

第五十一条の言い方に、もう一度戻ります。

条文は「別表第一に定める授業時数を標準とする」と書いていて、「同じ時数にしなければならない」とは書いていません。

だから、通っている学校の実際の時数が70より多いことも、原理的にはありえます。

私がここで学んだのは、家の判断の順番でした。

まず省令の標準を知り、そのうえで通っている学校の時間割を見る、という順番です。

省令の数字はどの学校にも共通ですが、時間割は学校ごとに違います。

小学校の英語の授業時数は、中学校に上がると分数で2倍以上になる

同じ省令には、中学校の授業時数を定めた別表第二も入っています。

そちらの外国語は、第1学年から第3学年まで、どの学年も140単位時間でした。

さらに別表第二の備考には「この表の授業時数の一単位時間は、五十分とする」と書かれていて、1コマの長さそのものが小学校と違います。

単位時間の数だけを見ると70から140で2倍ですが、45分と50分の差を入れると開きはもっと大きくなります。

学年外国語の年間の授業時数1単位時間年間の分数(計算値)
小学3年・4年(外国語活動)3545分1,575分
小学5年・6年(外国語)7045分3,150分
中学1年〜3年(外国語)14050分7,000分
時数と単位時間は別表第一・別表第二の値。分数は筆者が掛け算した値です

小学6年の3,150分から中学1年の7,000分へ、年間の英語の時間はおよそ2.2倍になります。

この2.2倍という数字は、省令の値をもとに私が割り算したものです。

中学校の総授業時数は1年生から3年生まですべて1,015で、小学4年生以降と同じ数字でした。

総量は変わらないまま英語だけが増えるので、中学入学の時点で時間の使い方が組み替えられていることになります。

小学校の英語の授業時数に、家の10分を足すとどうなるか

ここからは、省令の数字を家の時間と並べてみます。

5年生の学校の英語は年3,150分でした。

もし家で1日10分だけ英語に触れる日を作ると、365日で3,650分になります。

1日10分でも、学校の年間の授業時間を上回る計算になります。

家で1日あたり年間の分数(計算値)小5の学校の英語3,150分との比(計算値)
5分1,825分約0.6倍
10分3,650分約1.2倍
15分5,475分約1.7倍
学校側の3,150分は省令の値から換算。家の側の数値は筆者が365日で計算した値です

これは「家のほうが大事」という話ではなく、学校の時間がそれだけ短いという話です。

私はこの計算を見て、家でやることの量を増やすのではなく、続く形にすることを先に考えるようになりました。

なお、毎日必ずできる前提で365日を掛けているので、実際の数字はこれより小さくなります。

効果の話ではなく、あくまで時間の長さを並べただけの計算です。

小学校の英語の授業時数を知ったうえで、今日家で決められること

ここまでで分かったことを、家の作業に置き換えます。

  • 学年で期待値を変える=1・2年は表に英語が無い、3・4年は週45分、5・6年は週90分が標準だと知っておく
  • もらった時間割と省令の標準を並べてみる=週2コマより多い学校なのか同じなのかを、推測ではなく紙で確かめる
  • 5年生になる前の春に、家の分を決めておく=時数が倍になり教科に変わるのは5年生の入口なので、そこが段差になる
  • 「学校でやっているから大丈夫」と「学校だけでは足りない」のどちらも数字で言い直す=年間52時間30分という長さをもとに話す

どれも、省令の別表第一と第五十一条に書いてある言葉だけで決められることです。

この記事の時数は、2026年9月18日にe-Govのデータで取得した学校教育法施行規則の別表第一を写しました。

省令は改正されることがあるので、最新の条文はe-Govでご確認ください。

この記事を書くために開いた出典

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