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英検4級の勉強法を小学生の親が組み立てる。協会が公開している出題形式と審査基準の数字だけで逆算した

小学5年生の子が英検5級に合格して、次は4級だね、と言われました。

書店で4級の問題集を手に取ってみたのですが、厚みがあって、どこから開かせればいいのかが分かりませんでした。

検索して出てくる「1日30分」「単語を1300語」といった数字には、どれも出典が書かれていませんでした。

そこで、自分の感覚で家の勉強を決めるのをやめました。

試験を運営している公益財団法人 日本英語検定協会が出しているページを、上から順番に開いて読み直しました。

この記事に書いてあるのは、協会が公式サイトに書いていたことと、書いていなかったことだけです。

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英検4級の勉強法は、協会が公開している出題形式の表から逆算できる

先に結論を書きます。

協会は「4級の試験内容」のページで、測定技能・形式・課題・問題数・問題文の種類・解答形式を、すべて表にして公開しています。

つまり、何が出るかを親が推測する必要がありません。

家でやることは、その表の1行ずつを「家でできる形」に置き換えていけば決まります。

  • 協会が公開しているもの=レベルの目安/審査基準/Can-doリスト/出題形式と問題数/出る場面と話題
  • 協会が公開していないもの=4級で必要な語彙数(後述のとおり、機械で数えて0件でした)
  • 別の資料にあるもの=小学校と中学校で扱う語数(文部科学省の学習指導要領)
  • この記事で置き換えたもの=出題形式の表を、家の机でできる作業に直したもの

まず、4級という試験の全体像を1枚にしておきます。

項目協会の表記
レベルの目安中学中級程度
習得目標基礎力定着
一次試験リーディング35分/リスニング約30分
スピーキングテスト約4分(任意)
受験会場本会場/準会場での受験
二次試験4級は一次試験のみ(二次試験なし)
出典=日本英語検定協会「4級の過去問・試験内容」(2026年9月16日に閲覧)

「二次試験がない」という1点だけでも、家でやることはかなり絞れます。

英検4級の目安は「中学中級程度」で、審査基準は4技能とも「簡単な」だった

協会の「各級の目安」には、4級は「中学中級程度」、習得目標は「基礎力定着」と書かれています。

ひとつ下の5級は「中学初級程度」、ひとつ上の3級は「中学卒業程度」です。

小学生が4級を受けるということは、学校ではまだ習っていない範囲を含む級を受けるということになります。

この「まだ習っていない」をどう埋めるかが、そのまま家の勉強法の中身になります。

もう1枚、協会が出しているのが「各級の審査基準」です。

4級の審査基準は、読む・聞く・話す・書くの4つとも「簡単な」という言葉で統一されていました。

級程度読む聞く
5級初歩的な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる。初歩的な語句や文を理解することができる。初歩的な語句や文を理解することができる。
4級簡単な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる。簡単な文章を理解することができる。簡単な内容を理解することができる。
3級身近な英語を理解し、また使用することができる。身近なことに関する文章を理解することができる。身近なことに関する内容を理解することができる。
出典=日本英語検定協会「各級の審査基準」(2026年9月16日に閲覧)

5級が「語句や文」で止まっているのに対して、4級の読むは「文章」に変わっています。

単語カードを増やす作業から、文のかたまりを読む作業へ、家の練習を切り替える線がここに引かれています。

英検4級のCan-doリストは、5級の「必要な情報」から「概要」へ変わる

協会は級ごとに「英検Can-doリスト」も公開しています。

これは、その級に合格するのに求められる力を、技能ごとの文章で書いたものです。

5級と4級を並べて読むと、変わっているところがはっきりしていました。

技能5級4級
読む短い文章から必要な情報を読み取ることができる。短い文章の概要を読んで捉えることができる。
聞く短い話から必要な情報を聞き取ることができる。短い話の概要を聞いて捉えることができる。
話す自分の関心のある事柄を初歩的な語句を用いて簡単に話して伝えることができる。自身の考えや感想を初歩的な語句を用いて、まとまりのある内容で簡単に話して伝えることができる。
書く自分の関心のある事柄を初歩的な語句を用いて簡単に書いて伝えることができる。自身の考えや感想を初歩的な語句を用いて、まとまりのある内容で簡単に書いて伝えることができる。
出典=日本英語検定協会「英検Can-doリスト(4級)」「英検Can-doリスト(5級)」(2026年9月16日に閲覧)

5級の「必要な情報を探す」から、4級の「概要をつかむ」へ動いています。

探す読み方と、つかむ読み方は、家での練習のさせ方が違います。

協会は4級のタスク例として、「物語などの短い文章を読み、物語の出来事の概要を時系列に沿って捉える」という書き方をしていました。

だから家では、1文ずつ訳させるのではなく、読み終わったあとに「だれが、どうなった話だった?」と日本語で1回言わせる形が、協会の書いている力にまっすぐ当たります。

英検4級の一次試験は65問、リーディング35分とリスニング約30分

協会の「4級の試験内容」に載っている問題数を、そのまま足しました。

リーディングが35問、リスニングが30問で、合計65問です(協会の表にある各形式の問題数を足した計算値)。

時間はリーディングが35分、リスニングが約30分と書かれています。

リーディングは35分で35問なので、1問あたり約1分という計算になります(計算値)。

協会は過去1年分(3回分)の問題冊子・リスニング原稿・リスニング音源・解答を、4級のページから無料でダウンロードできる形で置いています。

本会場と準会場F日程で実施した分のみダウンロードできる、という注記も同じページに書かれています。

英検4級のリーディング35問を、家でやることに置き換える

リーディングは4つの形式に分かれていて、問題数と問題文の種類まで書かれています。

形式・課題問題数問題文の種類家でやる形に置き換えると
短文の語句空所補充15短文・会話文1文を見て、空いているところに入る語を口で言わせる
会話文の文空所補充5会話文親子で2役に分かれ、片方のせりふを隠して当てさせる
日本文付き短文の語句整序5短文日本語の文を見せ、カードにした英単語を並べ替えさせる
長文の内容一致選択10掲示・案内/Eメール(手紙文)/説明文家にある掲示物や案内を1枚、何の案内かだけ言わせる
出典=日本英語検定協会「4級の試験内容」(2026年9月16日に閲覧)。右端の列は当記事で家庭用に言い換えたものです

35問のうち15問、つまり4割以上が「短文の語句空所補充」です。

ここは配点が大きいので、家の時間をいちばん多く割く場所になります。

語句整序の5問は、単語を知っていても、英語の語順が体に入っていないと解けない形式です。

長文の内容一致選択で出る問題文の種類が「掲示・案内」「Eメール(手紙文)」「説明文」と名指しされているのも、家で用意する材料を選ぶときの手がかりになります。

英検4級のリスニング30問は、3つとも「放送回数2回」と書かれている

リスニングも3つの形式に分かれています。

協会の表では、3つの形式すべてに「放送回数2回」と書かれていました。

1回で聞き取れなくても、もう1回流れるということです。

  • 会話の応答文選択=10問。3肢選択で、選択肢は印刷されず読み上げられる。補助イラスト付き
  • 会話の内容一致選択=10問。4肢選択で、選択肢は印刷されている
  • 文の内容一致選択=10問。問題文の種類は物語文と説明文。4肢選択で、選択肢は印刷されている

最初の10問だけ、選択肢が紙に載っていません。

家でリスニングの練習をさせるときに、音源を流しながら紙を見せていると、この10問の練習にはなりません。

協会のページからリスニング音源がPart1からPart3まで別々に落とせるので、Part1だけは紙を伏せて流す、という分け方ができます。

英検4級で出る場面と話題は、協会が名前で並べている

「4級の試験内容」には、主な場面・題材という欄があります。

そこに書かれていた語を、そのまま書き出します。

欄協会が並べている語
場面・状況家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンスなど
話題家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告、海外の文化など
出典=日本英語検定協会「4級の試験内容」(2026年9月16日に閲覧)

ここに並んでいるのは、どれも家の中と通学路で毎日起きていることばかりです。

だから家の勉強で題材を探す必要がありません。

今日の天気、明日の予定、週末の買い物を英語で1文ずつ言わせるだけで、協会が並べた話題の上を歩いていることになります。

英検4級のスピーキングテストは任意で、級認定には影響しない

4級には、一次試験とは別にスピーキングテストがあります。

協会は「スピーキングテストは、級認定には影響せず、スピーキングテスト単位で合否判定されます」と書いています。

受験は任意で、時間は約4分、解答形式は録音型面接です。

  • 音読=25語程度のパッセージを読む(1問)
  • パッセージについての質問=音読した内容についての質問に答える(2問)
  • イラストについての質問=イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する(1問)
  • 受験者自身のことなど=日常生活の身近な事柄についての質問に答える(1問)

合格そのものに直結しないので、一次試験の勉強を後回しにしてまで対策する場所ではありません。

ただ、家でやることは「25語程度の英文を声に出して読む」だけなので、一次試験の勉強とそのまま重なります。

英検4級の「語彙数」は、公式ページを機械で数えても0件だった

4級に受かるには単語を何語おぼえればいいのか、という数字です。

協会の4ページ、つまり「4級の過去問・試験内容」「4級の試験内容(形式と問題数の詳細)」「英検Can-doリスト(4級)」「各級の審査基準」をテキストにして、機械で数えました。

「語彙」「語数」「単語数」は、4ページとも0件でした。

「語程度」という表記は1件だけ当たりましたが、それはスピーキングテストの「25語程度のパッセージを読む」でした。

つまり、4級に必要な語彙数を協会は数字で公開していません。

代わりに数字が書いてあるのは、文部科学省の学習指導要領のほうです。

資料扱う語の数
小学校学習指導要領(平成29年告示)第5学年・第6学年の外国語外国語活動で取り扱った語を含む600〜700語程度
中学校学習指導要領(平成29年告示)の外国語小学校で学習した語に1600〜1800語程度の新語を加えた語
出典=文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」「中学校学習指導要領(平成29年告示)」

ただし、協会は「4級=中学のどの語数まで」とは書いていません。

「中学中級程度」という目安が書かれているだけです。

この2つを掛け算して「だから4級は◯語」と出すことは、どちらの資料にも書かれていないので、この記事ではしません。

分かったのは、語数を目標にするより、協会が公開している出題形式の表を1行ずつ埋めるほうが、根拠がはっきりしているということでした。

今日、家で英検4級のために決められること

調べ終わって、家で今日決められることは3つでした。

  • 協会のページから、4級の過去問1回分と、リスニング音源のPart1からPart3までを落としておく(過去1年・3回分が置かれています)
  • リーディングは35分で35問という配分を紙に書いて、机に貼る。最初に解かせるのは15問ある「短文の語句空所補充」から
  • 読んだあとに「だれが、どうなった話だった?」と日本語で1回言わせる。協会が4級に求めているのは「概要を捉える」ことなので、全訳はさせない

この3つは、どれも協会が公開している表に書かれていることだけを根拠にしています。

足し算や割り算をした数字には、本文中に「計算値」と書き添えました。

「0件」と書いたものは、原文をテキストにして機械で検索した結果です。

試験の形式や日程は改定されることがあるので、受験の前には協会のページで最新の表記をご確認ください。

この記事は特定の学習方法の効果を保証するものではなく、協会が公開している資料に書かれていることと書かれていないことを整理したものです。

お子さんの進み方で気になることがあるときは、学校の先生など、直接見ている方にご相談ください。

この記事を書くために開いた出典

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