子どもの英語で最初の目標を探していると、英検Jr.という名前が出てきます。
英検の子ども版なのだろう、とだけ思っていました。
ただ、申し込もうとした段階で分からないことが増えました。
何級を受けるのか、どこで受けるのか、落ちることがあるのか、この3つが分かりませんでした。
そこで、公益財団法人 日本英語検定協会が出している受験案内のページを開いて読み直しました。
この記事に書いてあるのは、その受験案内に書いてあったことと、書いていなかったことだけです。
英検Jr.とは、1994年に開発された児童向けのリスニングテストのこと
受験案内のページには、成り立ちがそのまま書かれています。
「英検Jr.は、児童の英語能力の調査・研究を目的に、英語に親しみ、外国の文化を理解することを目標として1994年に開発した児童向けの『育成型ゲーム感覚』のリスニングテストです」と書かれています。
ここで大事なのは、リスニングテストだと明記されていることです。
書く問題も、話す問題も、この説明には出てきません。
英検Jr.は、聞いて答えるテストとして設計されています。
解答方法についても、はっきり書かれていました。
「問題冊子に直接○を書き込みます。(マークシートではありません)」という表記です。
鉛筆で○をつけるだけなので、マークシートの塗り方を練習する必要はありません。
英検Jr.のグレードは級ではなくBRONZE・SILVER・GOLDの3つ
英検には1級から5級までの級がありますが、英検Jr.は呼び方が違います。
受験案内では、BRONZE・SILVER・GOLDという3つのグレードで書かれています。
| グレード | 試験時間(ペーパー版・オンライン版とも) | ペーパー版の受験料(税込) |
|---|---|---|
| BRONZE | 約30分 | 2,500円 |
| SILVER | 約35分 | 2,700円 |
| GOLD | 約45分 | 2,900円 |
試験時間は、いちばん長いGOLDでも約45分です。
受験案内には「隣接した2つのグレードを同時に受験することができます」とも書かれています。
協会はこれをダブル受験と呼んでいます。
BRONZEとSILVER、SILVERとGOLDの組み合わせなら、同じ回で2つ受けられるということです。
納入された受験料については「返金および次回以降への充当はできません」と明記されています。
英検Jr.の公開会場は2011年度から設置されていない
ここが、私がいちばん驚いたところです。
受験案内には「2011年度から英検Jr.公開会場は設置しないことにいたしました」と書かれています。
つまり、英検のように個人で申し込んで近所の会場へ行く形は、ペーパー版には用意されていません。
ペーパー版の会場は「お申し込み責任者が定めたグループ単位の会場」です。
学校や塾、英会話教室など、団体が会場を作って受ける形になります。
協会は個人で受ける人に向けて、別の案内を出しています。
「個人で英検Jr.を受験される方は、いつでもどこでも受験できる『英検Jr.オンライン版テスト』をご利用くださいますようお願いいたします」という表記です。
家庭から申し込むなら、オンライン版が入口になります。
英検Jr.のペーパー版は、年3回の実施日が決まっている
2026年度のペーパー版の年間日程も、受験案内に表で載っています。
| 実施回 | テスト日 | 受付期間 |
|---|---|---|
| 第1回 | 6月6日(土)〜6月14日(日) | 4月20日(月)〜5月18日(月) |
| 第2回 | 10月31日(土)〜11月8日(日) | 8月17日(月)〜10月5日(月) |
| 第3回 | 2027年1月30日(土)〜2月7日(日) | 11月30日(月)〜2027年1月12日(火) |
テスト日が1日ではなく期間になっているのは、グループの申込責任者が日を指定するからです。
受験案内には「グループ会場のテスト実施日は、グループの申込責任者が指定します」と書かれています。
つまり、通っている教室がいつ実施するかで、その子の受験日が決まります。
家庭が日程を選ぶ余地は、ペーパー版にはほとんどありません。
英検Jr.のオンライン版は、テスト単体とラーニング付きで値段が分かれる
オンライン版は、商品の形がペーパー版と違います。
受験案内には、フルパック・ラーニング・テストの3種類が表で並んでいます。
| 商品 | 中身 | 受験料(税込) |
|---|---|---|
| テスト(有効期限3ヵ月) | 英検Jr.オンライン版テスト+カードアルバム | BRONZE 2,300円/SILVER 2,500円/GOLD 2,700円 |
| ラーニング(1ヵ月) | ドリル&ゲーム、もぎテスト240問、カードアルバム | 全グレード 2,000円 |
| フルパック(1ヵ月) | ラーニング+テスト | BRONZE 3,900円/SILVER 4,100円/GOLD 4,300円 |
テストだけなら、オンライン版のほうがペーパー版より安く書かれています。
オンライン版のテストは「有効期間内で1回のみ受験できます」と注記されています。
ラーニングのほうは「有効期間内は何度でも利用できます」と書かれていて、扱いが逆です。
受ける回数と練習する回数が、別々に設計されています。
協会は「まずは1日無料体験」という入口も用意しています。
英検Jr.の結果は、テスト終了後すぐに画面で確認できる
結果の返り方も、ペーパー版とオンライン版で違います。
オンライン版は「テスト結果はテスト終了後すぐに画面で確認することができます」と書かれています。
そのあとで、紙の書類が届きます。
受験案内には「REPORT CARD(個人成績表)とCERTIFICATE(成績証明書)が約3週間後に郵送で届きます」と書かれています。
呼び名が合格証書ではなく成績証明書になっているところが、英検との違いです。
2013年度からの変更についても、受験案内の冒頭に注意書きがあります。
「英検Jr.は、2013年度より、各グレードとも過去問題を使用します」「受験者への『全グレードの問題と解答』の配布を廃止いたします」と書かれています。
問題冊子を持ち帰って復習する形ではない、ということになります。
英検Jr.には学校版があり、塾や英会話スクールからは申し込めない
受験案内には、ペーパー版・オンライン版のほかに英検Jr.学校版というページがあります。
学校版については「学校・自治体のみ受け付けています」と書かれています。
さらに注記として「英検Jr.学校版は塾や英会話スクール、個人でのお申し込みはできません」と明記されています。
家庭から選べるのは、ペーパー版(グループ経由)かオンライン版の2つです。
学校で英検Jr.の案内を受け取ったなら、それは学校版の可能性があります。
英検Jr.は小学校の外国語活動を支える位置づけだと協会が書いている
協会のページには、学校との関係も一言で書かれています。
「英検Jr.は、小学校での外国語活動をサポートしています」と書かれています。
あわせて「テストの実施だけでなく、指導に役立つ詳細な分析資料をフィードバックします」とも書かれています。
つまり、学校の側が指導の材料として使うことも想定された仕組みです。
家庭が「英語の力を証明する」ために使うテストとは、目的の置き方が少し違います。
運用の主体も分けて書かれていました。
ペーパー版は株式会社教育測定研究所に運用を委託、オンライン版は同社が運用管理していると注記されています。
英検Jr.について、この記事で分からなかったこと
受験案内を読んでも分からなかったことが3つあります。
- 何歳から受けるとよいか(受験案内に推奨年齢の記載を見つけられませんでした)
- BRONZE・SILVER・GOLDがそれぞれ何年生の目安なのか
- 英検Jr.のどのグレードが、英検5級のどのあたりに当たるのか
これらは今回開いた受験案内のページには書かれていなかったので、分からないと書いておきます。
協会のトップページには「英検CSEスコア比較表に英検Jr.を追加いたしました」というお知らせが2017年の日付で載っています。
比較表そのものは今回は開いていないので、中身については書けません。
英検Jr.を受けるかどうかを、今日、家で決める材料
ここまでで分かったことを、判断に使える形に並べます。
- 通っている教室が英検Jr.のペーパー版を実施しているか聞く=実施していなければ個人ではペーパー版を受けられない
- 個人で受けるならオンライン版を見る=1日無料体験が用意されている
- テストだけにするか、ラーニング付きにするかを先に決める=値段が変わるのはここ
どれも、協会の受験案内に書いてある表記と数字だけを根拠にしています。
金額はすべて、協会のページに税込と明記されている値をそのまま写しました。
取得した日は2026年9月16日です。
最新の日程や金額は、受験の前に協会のページでご確認ください。
この記事は特定のテストの効果を保証するものではなく、公開されている案内に書いてあることと書いていないことを整理したものです。
Comments