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英検の過去問は公式サイトに「過去1年(3回分)」だけ。問題冊子・原稿・音源・解答の4点と、ブログに載せてはいけない理由を確かめた

英検の過去問を家で使いたくて、私は最初に「どこまで無料で手に入るのか」を知りたくなりました。

検索すると、過去問をまとめたサイトや解説動画がたくさん出てきます。

そこで公益財団法人 日本英語検定協会の公式ページを開いて、協会自身が何を公開していて、何を禁止しているのかを確かめました。

あわせて、e-Gov法令検索で著作権法の条文も開いています。

この記事に書いてあるのは、協会の公式ページと著作権法の条文に書いてあったことだけです。

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英検の過去問は、公式サイトで過去1年(3回分)が公開されている

級ごとの「過去問・試験内容」のページに、公開の範囲が1行で書かれています。

3級のページの原文は「3級の試験内容と、過去1年(3回分)の過去問をご紹介します」です。

4級のページも同じ書き方で、過去1年(3回分)です。

英検は1年に3回実施されるので、公開されているのは直近1年分ということになります。

2026年9月21日に開いた時点で並んでいたのは、2026年度第1回、2025年度第3回、2025年度第2回の3つでした。

新しい回が載ると、いちばん古い回が落ちていく形です。

だから「去年の問題を全部さかのぼる」という使い方は、公式サイトではできません。

英検の過去問として公開されているのは4点セットだった

1回分の中に、何が入っているのかも数えました。

公式サイトの1回分に入っていたもの
  • 問題冊子のPDF
  • リスニング原稿のPDF
  • リスニング音源(Part1・Part2・Part3の3本)
  • 解答のPDF

音源まで公開されているので、家でリスニングの本番と同じ音を聞くことができます。

ページには「問題数が多く、再生に時間がかかる場合があります」という注意も書かれていました。

入っていないものもはっきりしています。

解説はありません。

解答は正解の一覧で、なぜその答えになるのかという説明は付いていません。

英検の過去問は「本会場・準会場F日程」のものだけだった

公開の範囲には、もう1つ条件が付いていました。

原文は「本会場・準会場F日程(2〜5級のみ)実施分のみダウンロードができます」です。

英検の準会場にはA日程からF日程まであり、日程によって問題が同じではないことがこの1行から読み取れます。

つまり子どもが学校で受けた回の問題が、そのまま公式サイトに載っているとは限りません。

「同じ問題を復習したい」という使い方はできない場合がある、ということです。

公開されている3回分は、出題の形式と分量をつかむための材料として使うのが素直です。

英検の過去問に二次試験の問題は入っていない

3級以上には面接形式の二次試験がありますが、扱いが違いました。

3級のページの原文は「二次試験のサンプル問題がPDFでダウンロードできます」です。

過去問ではなくサンプル問題という言葉が使われています。

二次試験の実際の問題は公開されていない、という読み方になります。

代わりに「英検バーチャル二次試験」という案内が置かれていました。

説明は面接室に入室してから退室するまでの流れを、アニメーションでわかりやすく解説すます。

4級と5級のページには「バーチャルスピーキングテスト」が同じ形で置かれています。

英検の過去問は、級によって置かれているものが違う

級ごとのページを並べて見ると、置かれているものが少し違いました。

級一次試験の過去問スピーキング側に置かれているもの
4級過去1年(3回分)バーチャルスピーキングテスト
3級過去1年(3回分)二次試験のサンプル問題/バーチャル二次試験
準2級プラス各回次の一次試験終了後に順次掲載予定二次試験のサンプル問題
日本英語検定協会の級別「過去問・試験内容」ページより

2025年度に新しく入った準2級プラスのページには、まだ順次掲載予定です。

新しい級は、回を重ねるまで3回分がそろわないということです。

4級と5級には二次試験が無いので、サンプル問題も置かれていません。

その代わりに、任意で受けられるスピーキングテストの案内が置かれています。

子どもが受ける級のページを直接開かないと、何がそろっているかは分かりません。

英検の過去問の著作権は協会にあると明記されている

ここがいちばん大事なところでした。

協会のサイトポリシーの「知的財産について」に、はっきり書かれています。

原文は「協会の試験問題および協会のホームページ内で提供されるすべての著作物(プレスリリース、画像等も含みます。)、商標、その他の知的財産の権利は、協会に帰属します」です。

続けて協会の著作物を私的利用の範囲を超えて、無断で転載・コピーすることはおやめくださいです。

私的利用を超えて使いたい場合は、協会への申請書の提出などの手続きが必要だとも書かれています。

認められた場合には「使用許可証」が発行され、内容によっては著作権料が発生するという説明です。

英検の過去問をブログやSNSに載せることは禁止されている

同じページに、個人の発信についての1行がありました。

原文は「個人のブログやSNSに試験問題等の著作物を掲載することは、営利を目的とせず、個人の楽しみで作っている場合でも、私的利用には該当いたしませんので、ご注意ください」です。

営利かどうかは関係ない、と協会自身が書いています。

子どもの勉強の記録としてSNSに問題の写真を上げるのも、この文に当てはまります。

解説サイトや解説動画の扱いについては、協会のページには書かれていませんでした。

書かれていないことは分からないので、この記事ではそこまでの判断はしません。

英検の過去問を家でコピーしていいかは、著作権法の条文で決まる

「私的利用」という言葉の中身は、著作権法のほうに書かれています。

第30条の原文は「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる」です。

家の中で子どもの練習用に印刷する行為は、この「家庭内」に当たります。

ただし条文には除外も書かれていて、公衆の使用に供する目的で設置された自動複製機器を使う場合は外れます。

学校での扱いは第35条に別に書かれています。

原文は「学校その他の教育機関(営利を目的として設置されているものを除く。)において教育を担任する者及び授業を受ける者は、その授業の過程における利用に供することを目的とする場合には、その必要と認められる限度において、公表された著作物を複製し」できるという書き方です。

営利目的の教育機関が除かれているので、塾での扱いは学校と同じにはなりません。

英検の過去問について、公式に書いていなかったこと

探しても書かれていなかったものを並べます。

  • ①4回以上前の過去問の入手先=公式サイトには3回分しか置かれていない
  • ②解説=公開されているのは解答だけで、理由の説明は付いていない
  • ③何点で合格するかの換算=正答数から合否を逆算する表は公開されていない
  • ④A〜E日程の問題=ダウンロードできるのは本会場と準会場F日程の分だけ

市販の過去問集は、協会の許諾を得て作られているものと考えるのが自然です。

ただし、どの本がどういう許諾なのかは協会のページには書かれていないので、ここは分かりません。

英検の過去問を、家で使うときの4つ

ここまでの条文と公式の記載だけで決められることを並べます。

  • ①まず公式の3回分を印刷して時間を計る=形式と分量をつかむ材料として十分そろっている
  • ②リスニングは公式の音源を使う=Part1からPart3まで本番の音が公開されている
  • ③4回以上前の分が必要なら市販の過去問集を買う=公式には置かれていない
  • ④問題の写真をSNSやブログに上げない=協会が私的利用に該当しないと明記している

この記事の記載は、2026年9月21日に取得した協会の公式ページと条文をそのまま写しました。

公開の範囲や規約は変更されることがあるので、ダウンロードする前に協会の公式ページでご確認ください。

この記事を書くために開いた出典

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