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英検準1級は高校生にとって制度の外側の級だった。合格基準スコア1792・512と、国が教師に置いた基準を公式で確かめた

英検準1級は高校生にとって制度の外側の級だった。合格基準スコア1792・512と、国が教師に置いた基準を公式で確かめた
英検準1級は高校生にとって制度の外側の級だった。合格基準スコア1792・512と、国が教師に置いた基準を公式で確かめた

英検準1級を高校生が受けるとどうなるのかを、協会の公式ページと文部科学省の調査だけで確かめました。

高校の英語で制度が重ねているのは、2級までです。

その上の準1級は、国が英語の先生に置いた基準と同じ高さにあります。

この記事の数字は、協会の公式ページと令和7年度「英語教育実施状況調査」から写したものです。

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英検準1級は、高校生の制度の外側に置かれた級

結論から書くと、準1級は高校の課程が想定している到達点より上にあります。

協会の級の説明は「最終目標である1級の手前まで着実に力をつけているレベルで、およそ大学中級程度」でした。

大学中級程度という言い方が、高校生の級ではないことを示しています。

ひとつ下の2級が高校卒業程度なので、準1級は卒業後の2年ぶんくらい先にある級という並びです。

  • 1級=英検の試験において最終目標となる級
  • 準1級=1級の手前まで力をつけているレベル・およそ大学中級程度
  • 2級=高校卒業程度
  • 準2級プラス=高校上級程度

高校生が準1級を受けること自体は、年齢の制限なく認められています。

2級までの位置づけは英検2級は高校生にとって「高校卒業程度」の級だったと公式で確かめた記事で確かめました。↓

英検準1級の審査基準は、1級と「幅広い」の3文字しか違わない

各級の審査基準のページには、技能ごとに1行ずつの文が並びます。

準1級の4行はこれでした。

  • 読む=社会性の高い分野の文章を理解することができる
  • 聞く=社会性の高い内容を理解することができる
  • 話す=社会性の高い話題についてやりとりすることができる
  • 書く=社会性の高い話題についてまとまりのある文章を書くことができる

同じページの1級は「社会性の高い幅広い分野の文章を理解することができる」です。

準1級と1級を分ける言葉は「幅広い」の3文字だけでした。

つまり準1級の段階で、扱う題材はすでに社会性の高い分野へ入ります。

高校の教科書で扱う題材より一段、大人の話に寄るということになります。

英検準1級の一次試験は、90分と約30分に分かれる

試験内容のページに出ている一次試験の時間は、リーディング・ライティングで90分です。

リスニングは別枠で約30分でした。

1級の100分・約35分と比べると、合わせて15分ほど短くなります。

級一次(リーディング・ライティング)一次(リスニング)二次(面接)
1級100分約35分約10分
準1級90分約30分約8分

一次で測るのはリーディング・リスニング・ライティングの3技能です。

スピーキングは二次試験で別に測られます。

この分け方は3級から上で共通していました。

英検準1級の二次試験は、高校生も同じ約8分の英語での面接

二次試験の欄に並ぶのは「英語での面接約8分」の一行です。

1級の約10分より2分ほど短く取られています。

面接が課されるのは3級から上で、4級と5級の一次試験に面接はありません。

面接が始まる級と当日の流れは英検の面接が始まるのは3級からだと公式の試験内容ページで確かめた記事にまとめています。↓

高校生が準1級で初めて面接に当たるわけではなく、3級の時点で一度通っている形式になります。

英検準1級の合格基準スコアは一次1792・二次512

合否は点数ではなく、英検CSEスコアという尺度で判定されます。

協会は英検CSEスコアを「ユニバーサルなスコア尺度CSE(Common Scale for English)を英検の各級で表記したもの」と説明しています。

級ごとの基準は固定で、回によって動きません。

級一次試験の合格基準スコア二次試験の合格基準スコア
1級2028602
準1級1792512
2級1520460
準2級プラス1402427
準2級1322406
3級1103353

準1級の1792は、2級の1520より272だけ高い位置にあります。

二次の512と460の差は52でした。

固定の基準で合否が決まる仕組みは、英検の合格点は級ごとに固定されていたことを協会の公式ページで確かめた記事で級ごとに並べています。↓

英検準1級の検定料は、高校生でも本会場10,400円だけ

検定料は、一次試験と二次試験をどの会場で受けるかの組み合わせで決まります。

準1級は10,400円で、2級の9,000円より1,400円高い額です。

級一次が準会場・二次が本会場(税込)一次も二次も本会場(税込)
1級-12,400円
準1級-10,400円
2級6,800円9,000円
準2級プラス6,300円8,600円
準2級6,000円8,400円
3級4,900円6,800円
4級2,800円4,600円
5級2,400円4,000円

準1級は準会場では受けられません。

準会場は、学校や塾などの団体が設置する試験会場のことです。

2級までなら、学校で受けると6,800円まで下がります。

高校生が準1級へ上がる段で、この選択肢が無くなる形でした。

一次で不合格になった場合、二次試験の分が別にかかることはありません。

二次だけを落としたときは一次免除が使えるので、翌年度の同じ回まで一次を受け直さずに申し込めます。

英検準1級を受ける高校生は、志願者4,543,122人のどこにいるか

協会の受験の状況のページに、年度ごとの志願者数が並びます。

2025年度実施分は4,543,122人でした。

学校段階2025年度実施分の志願者数
小学校以下516,844人
中学・高等学校(高専含む)3,144,528人
大学(短大・専修学校含む)41,963人
その他839,787人

中学・高校が3,144,528人で、全体の約69%を占めます。

英検を受ける人の大半は、中学生と高校生です。

準1級も、この3,144,528人の中から受ける高校生がいる級になります。

級別の内訳は公表の表に出ていないため、準1級だけの人数はこの資料からは出せません。

分かるのは、受験者の分母が中高生に寄っているという形までです。

英検準1級は、高校生から見ると国が先生に置いた基準と同じ高さ

ここが、高校生の親にいちばん効く話になります。

文部科学省の「英語教育実施状況調査」は、英語担当教師の英語力を「CEFR B2レベル相当以上」で数えています。

その注記に「英検準1級程度以上(CEFR B2レベル以上)」という言葉が置かれていました。

準1級は、公立中学・高校の英語の先生に国が求めてきた水準と同じ級です。

令和7年度の調査で、その水準に届いている教師の割合は次のとおりでした。

区分CEFR B2レベル相当以上を取得している教師の割合第2期教育振興基本計画の目標
中学校58.5%50%以上
高等学校84.4%75%以上

高校の英語の先生は84.4%が届いていて、中学校は58.5%でした。

高校生が準1級を取るということは、先生の4割強と同じ高さに中学生段階で並ぶ話になります。

大学入試で準1級が強く評価されるのは、この高さが理由です。

英検準1級 高校生の親が確かめること

ここまでの数字を、子どもの級を決めるときに見る順番へ並べ直しました。

受けるか決める前の5つ

  • ①位置を確かめる=高校の課程が重ねているのは2級までで、準1級は大学中級程度
  • ②差を確かめる=準1級と1級の審査基準の違いは「幅広い」の3文字だけ
  • ③基準を確かめる=合格基準スコアは固定で、一次1792・二次512
  • ④金額を確かめる=一次9,000円と二次8,600円で合計17,600円
  • ⑤高さを確かめる=準1級は国が英語の先生に置いてきたCEFR B2の水準と同じ

準1級は、2級まで届いた子が次に見る級になります。

大学中級程度という目安と、先生の水準と同じという2つを知っておくと、いつから手を付けるかが決めやすくなります。

最新の検定料と試験内容は、日本英語検定協会の公式ページでご確認ください。

あわせて読みたい

中学生のうちに準2級を受ける場合の形は、中学生が英検準2級を受けるときの試験内容と検定料を公式資料で確かめた記事にまとめました。↓

級ではなく英検CSEスコアで線が引かれている理由は、CEFRと英検の対照表を文部科学省のPDFで読み直した記事で確かめています。↓

参考文献

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