英検4級を中学生の最初の1つにしていいのか、私は級のレベルから確かめました。
周りでは「4級は飛ばして3級から」という話も聞きます。
ただ級の中身を決めているのは公益財団法人 日本英語検定協会なので、協会の公式ページだけを開き直しました。
あわせて中学校学習指導要領(平成29年告示)の語数も並べています。
この記事に書いてあるのは、協会の公式ページと告示に書いてあったことだけです。
英検4級のレベルは「中学中級程度」と協会が書いている
4級の「過去問・試験内容」のページに、級の位置づけが書かれています。
原文は「4級は、英語の学習を始めて最初の目標となる5級の次に目指す級で、レベルは中学中級程度とされています」です。
続けて簡単な英語を理解することができ、それを使って表現することが求められます。
資格概要の欄には「5級より一段上の基礎的でかつ重要な内容が出題されます」とあります。
つまり4級は、中学3年間のちょうど真ん中あたりに置かれた級です。
協会が示しているのは学年ではなくレベルの目安で、4級は「中学中級程度」です。何年生で受けるかは、学年ではなく学習の進み具合で決めます。
英検4級の試験は一次試験だけで、面接が付いてこない
4級でいちばん気が楽なのは、試験が1回で終わることです。
ページの「4級の試験内容」には試験は一次試験(リーディング・リスニング)のみです。
3級以上にある面接形式の二次試験は、4級にはありません。
そのかわり「任意でスピーキングテストも受験可能です」という1文が付いています。
任意なので、受けても受けなくても4級の合否そのものは変わりません。
初めて外部の試験を受ける子にとっては、当日の段取りがひとつ少なくなります。
英検4級の試験時間は、公式に分単位で書かれている
試験時間も級のページの「特徴」の欄に載っていました。
| 試験 | 測定技能 | 時間 |
|---|---|---|
| 一次試験 | リーディング | 35分 |
| 一次試験 | リスニング | 約30分 |
| スピーキングテスト(任意) | スピーキング | 約4分 |
一次試験は合わせて約65分で、リーディングとリスニングがほぼ同じ長さです。
受験会場は本会場/準会場での受験です。
学校でまとめて受けるか、個人で本会場に行くかの2通りという意味です。
英検4級のスピーキングテストは、級の合否とは別に数える
任意のスピーキングテストの扱いも、協会が1文で書いています。
原文は「なお、スピーキングテストは、級認定には影響せず、スピーキングテスト単位で合否判定されます」です。
合否が2本立てになるので、スピーキングだけ不合格でも4級そのものは取れます。
公式には流れをアニメーションで見せる「バーチャルスピーキングテスト」の案内も置かれていました。
3級の面接に進む前の練習として使えるという読み方はできます。
ただし協会が「3級の練習になる」と書いているわけではありません。
英検4級の合格基準スコアは622で、回によって動かない
合格の線は「合格基準スコア(英検CSEスコア)」として公開されています。
4級の数字は、一次試験が622、スピーキングテストが324でした。
同じページには「各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は変動しません」と明記されています。
回ごとに合格の線が上下することはない、という説明です。
参考に、5級と3級の数字も並べておきます。
| 級 | 一次試験の合格基準スコア | もう1つの合格基準スコア |
|---|---|---|
| 3級 | 1103 | 二次試験353 |
| 4級 | 622 | スピーキングテスト324 |
| 5級 | 419 | スピーキングテスト266 |
5級の419から4級の622へ、一次試験の線が203上がる形になっています。
英検4級の級認定は、リーディングとリスニングだけで決まる
判定のしかたも、協会が条件を書いています。
原文は「英検4級・5級の級認定は、従来通り、リーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定します」です。
スピーキングの結果は級の合否に足し引きされない、と読めます。
もう1つ「各技能の正答数をもとに技能別スコアを算出し、合格基準スコアに達した方は、合格と判定されます」とも書かれています。
合算なので、リスニングが弱くてもリーディングで埋める組み方ができます。
英検4級から3級へ上がると、試験の形が変わる
次の級に進むときに何が増えるのかも確かめました。
3級のページには3級からライティング試験および面接試験が加わり、書く力・話す力が的確に測定されます。
つまり4級までの2技能から、3級で4技能に増えます。
一次試験の合格基準スコアも、622から1103へ481上がります。
級のレベル表記も「中学中級程度」から「中学卒業程度」に変わります。
4級を先に取っておくと、増える部分だけを次に準備すればよくなります。
英検4級の過去問は、公式に3回分だけ置かれている
対策の材料についても、公式の範囲を確かめました。
4級のページには4級の試験内容と、過去1年(3回分)の過去問をご紹介します。
1回分に入っているのは、問題冊子とリスニング原稿とリスニング音源と解答です。
リスニング音源はPart1からPart3まで別々に置かれていました。
ただし「本会場・準会場F日程(2〜5級のみ)実施分のみダウンロードができます」という条件が付いています。
4級の過去問を家で使うなら、まずこの3回分で時間を計るのが早いです。
英検4級と、中学校で扱う語数を並べてみる
「中学中級程度」がどれくらいの語数なのかも確かめました。
中学校学習指導要領の外国語には小学校で学習した語に1600〜1800語程度の新語を加えた語です。
小学校側は「600〜700語程度の語」なので、3年間の終わりで合わせて2200〜2500語程度です。
4級が「中学中級程度」なら、その途中までの語で挑む級ということになります。
ただし協会は級ごとの語数を公開していないので、ここは告示の側から見た目安です。
学校の進度に合わせるなら、中1の終わりから中2のあいだに置く級だと読めます。
英検4級の申し込みと結果の確認は、どちらも公式ページで完結する
手続きの窓口も、級のページからたどれるようになっていました。
申し込みの欄には個人受験の案内があり、インターネット申込への入口が置かれています。
ほかの申し込み方法についても、別ページへ進む案内が並んでいました。
結果については合否結果は『試験結果・解答』ページよりご確認いただけます。
試験日程と検定料については「試験日程・受験案内」のページを見るよう案内されています。
検定料そのものの金額は4級のページには書かれていなかったので、この記事では書きません。
級のページには「2016年度に実施した変更点」への案内も残っていました。
スピーキングテストが入ったのは、その変更のときです。
英検4級について、協会が書いていなかったこと
見つからなかったものも並べておきます。
- ①中学生の合格率=学年別や中学生別の合格率は公開されていない
- ②何問取れば合格か=正答数から合否を逆算する換算表は公開されていない
- ③受けるべき学年=「中1で」といった推奨学年の記載は無い
- ④4級の語数=級ごとの必要語数は協会のページに書かれていない
合格率や必要語数の数字を見かけたときは、出どころが協会かどうかを確かめたほうが安全です。
協会のページに無い数字は、この記事でも書きませんでした。
英検4級を中学生が受けるとき、家で決められる4つ
ここまでの公式の記載だけで決められることを並べます。
- ①目標の数字は622だけ覚える=一次試験の線で、回によって動かない
- ②面接の準備は要らないと知る=4級は一次試験のみで、二次試験は無い
- ③スピーキングテストは受けるかを別に決める=級認定には影響しない
- ④まず公式の3回分で時間を計る=リーディング35分という長さを体で知る
この記事の数字は、2026年9月21日に取得した協会の公式ページと告示の表記をそのまま写しました。
級の構成や試験時間は改定されることがあるので、申し込む前に協会の公式ページでご確認ください。
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