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英検2級は高校生にとって「高校卒業程度」の級だった。合格基準スコア1520と460・二次試験の流れを協会の公式で確かめた

英検2級は高校生にとって「高校卒業程度」の級だった。合格基準スコア1520と460・二次試験の流れを協会の公式で確かめた
英検2級は高校生にとって「高校卒業程度」の級だった。合格基準スコア1520と460・二次試験の流れを協会の公式で確かめた

英検2級を高校生が受けるとき、何がどれだけ求められるのかを、日本英語検定協会の公式ページで確かめました。

高校の英語の先の目標として名前を聞くことが多い級なので、気になって協会のページを開いています。

塾や問題集の案内ではなく、協会の「2級の過去問・試験内容」「2級の試験内容」「各級の審査基準」「英検CSEスコアでの合否判定方法について」を順に読みました。

この記事に書いたのは、その公式ページに書いてあった言葉と数字だけです。

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英検2級は高校生にとって「高校卒業程度」とされる級

協会の「2級の過去問・試験内容」のページの冒頭に、級の位置づけが1文で書かれていました。

2級は「準2級プラスまでしっかりつけてきた力を実生活の様々な分野で応用できる力を身につけている級」で、レベルは高校卒業程度です。

求められるのは「社会生活に必要な英語を理解し、使用できること」でした。

協会が2級の目安として置いている言葉は高校卒業程度です。

使われる場面は、入試活用、単位認定、海外留学、社会人の一般的な英語力の条件まで広がっています。

試験は一次試験と二次試験の2段で、一次がリーディング・ライティング・リスニング、二次が面接形式のスピーキングテストです。

区分測る技能時間
一次試験リーディング・ライティング85分
一次試験リスニング約25分
二次試験面接形式のスピーキング約7分

一次は2つを合わせて約110分、二次は約7分でした。

高校で新しく習う単語がどれくらいあるのかは、高校の英語の単語数を告示の原文で数えた記事にまとめています。↓

英検2級を高校生が準2級プラス・準1級と並べたときの位置

協会の「各級の目安」のページでは、級ごとに推奨目安が付いています。

高校の名前が付いた級は3つで、準2級が「高校中級程度」、準2級プラスが「高校上級程度」、2級が「高校卒業程度」でした。

その上の準1級は「大学中級程度」なので、高校の範囲に置かれた級の最上段が2級ということになります。

次に「各級の審査基準」のページで、4つの審査領域の文言を並べました。

審査領域準2級プラス2級準1級
読む身近な話題であれば、社会性のある内容の文章を理解社会性のある内容の文章を理解社会性の高い分野の文章を理解
聞く身近な話題であれば、社会性のある内容を理解社会性のある内容を理解社会性の高い内容を理解
話す身近な話題であれば、社会性のある話題についてやりとり社会性のある話題についてやりとり社会性の高い話題についてやりとり
書く身近な話題であれば、社会性のある話題について書く社会性のある話題について書く社会性の高い話題についてまとまりのある文章を書く

準2級プラスとの違いは「身近な話題であれば」という条件が外れることでした。

2級では、身近ではない社会の話題でも読み・聞き・話し・書くことが求められます。

準1級になると「社会性の高い」という言葉が加わるので、2級はその手前の段に置かれた形です。

「各級の目安」の合格目安は、2級が「社会的な話題について、文章や話の展開を把握しながら概要や要点、詳細を理解し、情報や自身の考えを展開を考えながら詳細に伝えることができる」です。

英検2級の一次試験の中身を、高校生の親が問題数で数えた

「2級の試験内容」のページには、一次試験の大問ごとの形式と問題数が表で載っていました。

技能形式・課題問題数問題文の種類解答形式
リーディング短文の語句空所補充17短文・会話文4肢選択
リーディング長文の語句空所補充6説明文4肢選択
リーディング長文の内容一致選択8Eメール・説明文4肢選択
ライティング英文要約1説明文など記述式
ライティング英作文1トピックなど記述式
リスニング会話の内容一致選択15会話文4肢選択
リスニング文の内容一致選択15物語文・説明文4肢選択

足すと、リーディングが31問、ライティングが2題、リスニングが30問になります。

リスニングの2つの大問には、どちらも「放送回数1回」と添えられていました。

聞き直しは無いので、1回で聞き取る力が問われます。

ライティングの英文要約は文章の内容を英語でまとめる問題で、英作文は指定されたトピックについての意見を英語で論述する問題です。

場面は、家庭、学校、職場、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンスなどでした。

話題の欄には、学校や趣味のほかに「歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス」まで並んでいました。

この形になったのは2024年度第1回からで、2級の筆記は38問から31問に減り、試験時間は85分のまま変わりませんでした。

減ったのは短文の語句空所補充の3問(文法問題など)と、長文の内容一致選択の4問でした。

1級から3級のライティングが1題から2題に増え、要約の問題が加わったのもこのときです。

英検2級の二次試験で高校生が面接室でやること

二次試験は約7分の個人面接で、面接委員は1人です。

「2級の試験内容」のページにある二次試験の表を書き写しました。

形式・課題中身問題数
音読60語程度のパッセージを読む1
パッセージについての質問音読した内容についての質問に答える1
イラストについての質問3コマのイラストの展開を説明する1
受験者自身の意見などカードのトピックに関連した事象・意見について述べる1
受験者自身の意見など日常生活の一般的な事柄について述べる1

評価の観点は、応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などです。

当日の流れは14の手順で示されていて、パッセージの黙読が20秒、そのあとに英語のタイトルから音読します。

質問はNo.1からNo.4までの4つでした。

イラストの展開説明(No.2)の前には考える時間が20秒あり、言い出し部分は問題カードに印刷されています。

No.2のあとで問題カードを裏返すように指示され、No.3とNo.4はカードを見ずに答えます。

自然な流れの中での聞き返しは、減点の対象になりません。

不自然な聞き返しや、くり返しの聞き返しは減点の対象でした。

面接中のメモ・写真撮影・録音は禁止で、退室後は控室へ戻らずに会場から退場します。

過去の出題例として、環境にやさしい素材、オンライン会議、屋上緑化、ペット産業、新しいエネルギー、サプリメントの6つが挙げられています。

英検2級の合格基準スコアは、高校生も大人も同じ1520と460

協会の「英検CSEスコアでの合否判定方法について」のページには、各級の合格基準スコアが表で出ていました。

2級は一次試験が1520、二次試験が460で、この数字は固定されています。

受ける人の学年で線が変わることはなく、高校1年生でも社会人でも同じ1520と460が基準になります。

区分測定技能合格基準スコア満点
一次試験リーディング・リスニング・ライティング15201950
二次試験スピーキング460650

2級の技能ごとの満点スコアは650点です。

一次は3技能なので650点×3で1950点、二次はスピーキングだけなので650点です。

スコアは問題数に関係なく、各技能に均等に配分されています。

リーディング31問とライティング2題が、同じ650点の重みを持つということです。

2016年度第1回一次試験では、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格しています。

スコアは各回の全答案を採点したあとに統計的手法(Item Response Theory)で出すので、正答数が同じでも回によってスコアは変わります。

ほかの級の合格基準スコアを並べた一覧は、英検の合格点が級ごとに固定されていることを確かめた記事で扱いました。↓

英検2級に高校生が合格すると、CEFRはどこに表示されるか

協会の「英検CSEスコア」のページには、受けた級ごとにCEFRレベルを出せる範囲が表で定められていました。

2級で表示されうるCEFRレベルは、A2とB1の2つです。

4つの技能を合わせた「4技能総合スコア」でいうと、A2が1700から、B1が1950からでした。

2級の合格基準スコアを足すと1520+460=1980になり、同じページの注記にも「2級の合格基準スコアである1980」という言い方が出てきます。

1980は、B1の線の1950を上回る数字です。

CEFRリーディングリスニングライティングスピーキング4技能総合
B1515〜496〜472〜467〜1950〜
A2436〜445〜415〜404〜1700〜

2級を受けたときに4技能総合のCEFRが出るのは、4技能総合スコアが1728以上の場合です。

1728は準2級の合格基準スコアで、表の範囲を上回ったときは「その級で算出できるCEFRレベルの上限」が表示されるという決まりでした。

2級を受けた場合、B1より上のレベルは表示されない仕組みです。

もう1つの条件は4技能すべてを受けることで、4技能総合のCEFRは二次試験まで受けて初めて出ます。

この判定の土台は、文部科学省の作業部会で示された平成30年3月版の「各資格・検定試験とCEFR対照表」です。

級ではなくスコアで線が引かれている理由は、CEFRと英検の対照表を文部科学省のPDFで読み直した記事で詳しく見ています。↓

英検2級のライティングで高校生が採点される4つの観点

一次試験の3技能のうち、ライティングは2題で650点の重みを持ちます。

協会には、1級・準1級・2級のライティングの採点の観点と注意点をまとめたページがあります。

観点は4つです。

  • 内容=課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているか
  • 構成=英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
  • 語彙=課題に相応しい語彙を正しく使えているか
  • 文法=文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか

いちばん重い注意は、TOPICに示された問いに答えていない場合でした。

その場合は、すべての観点で0点になることがあります。

問いからずれた答案は、英文が正しくても点になりません。

ほかに挙げられていた注意点は、英語ではない単語を説明なしで使う、意見と矛盾する理由を書く、理由に説明や具体例を付けない、問いに関係の無い内容を入れる、の4つです。

日本語の単語を使っても、前後に英語の説明があれば減点されません。

家で英作文を見るときは、この4観点と注意点をそのまま確認の項目にすると、親が英語の細部を判断しなくても形の点検は進みます。

過去問は「2級の過去問・試験内容」のページで、過去1年(3回分)の問題冊子・リスニング原稿・音源・解答が公開されています。

英検2級を高校生が入試や単位認定に使うときの確かめ方

2級の資格概要は、入試活用、単位認定、海外留学、社会人の一般的な英語力の条件の4つです。

どの学校がどう使っているかは、協会の「入試活用・単位認定」の検索ページで調べる形です。

検索の対象は、大学・短大・専門学校・私立中高の4種類でした。

区分選べる項目
入試での活用出願資格・得点換算・試験免除・加点・判定優遇・合否参考・その他
その他の活用奨学金・給付金・費用免除・単位認定・授業内活用・その他

活用の形が7通りに分かれているので、同じ2級でも学校ごとに扱いが違うことが表から読み取れます。

検索の条件で級に「2級」を選ぶと、その級を使う学校が数で出る仕組みです。

出願で証明書を出すときの話は「合格証明書」のページにありました。

合格者には、合否通知・合格証書の送付時に合格証明書が無料で1通発行され、再発行は1通1,200円(税・送料込み)です。

2016年度第1回からは、合格証明書に英検CSEスコアが表示されています。

提出先によっては証明書の有効期限を定めている場合があり、協会は募集要項を先に確かめるよう案内しています。

デジタル証明書を入試の出願に使う方法も、受験者マイページから進める形で案内されていました。

英検2級を高校生が受けるときの検定料と会場

協会の検定料のページでは、2級の検定料(税込)は会場の種類で2つに分かれていました。

会場2級の検定料
準会場6,800円
本会場9,000円

2026年度の検定料は、2025年度より一律100円引き下げられた金額でした。

本会場と準会場の差は2,200円で、どちらで受けるかによって家庭の負担が変わります。

1級と準1級は本会場だけなので、2級は準会場で受けられる級のうち最上位にあたります。

2級は、コンピュータで受ける英検S-CBTでも受験の対象です。

従来型と「同等の級・資格・英検CSEスコア」が取れ、全国のテストセンターで毎週土日(一部エリアでは平日も)に開かれ、1日で試験が終わる形式です。

受ける前に親が確かめる5つ

  • ①級の位置=協会の目安では「高校卒業程度」で、準2級プラスの「身近な話題であれば」という条件が外れる
  • ②一次の中身=リーディング31問・ライティング2題・リスニング30問で、各技能が650点ずつの同じ重み
  • ③合格基準スコア=一次1520・二次460で固定され、学年で変わらない
  • ④二次の流れ=黙読20秒・音読・質問4つで、No.3とNo.4はカードを見ずに答える
  • ⑤入試での使い方=出願資格から合否参考まで7通りあり、証明書の有効期限は提出先の募集要項で決まる

最新の内容は日本英語検定協会の公式ページでご確認ください。

あわせて読みたい

コンピュータで受ける形式の対象級と当日の形は、英検S-CBTとは何かを協会の公式ページで確かめた記事にまとめました。↓

検定料がどう決まっているのかは、英検の受験料を公式の検定料と協会の決算書で読んだ記事で扱っています。↓

参考文献

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